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神奈川ダービーは互いに譲らず1-1ドロー、齋藤学が古巣戦で197日ぶり復帰

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神奈川ダービーは痛み分けに終わった

[4.8 J1第6節 横浜FM1-1川崎F 日産ス]

 J1第6節が8日に行われ、日産スタジアムでは横浜F・マリノス川崎フロンターレが対戦した。互いの意地がぶつかり合った「神奈川ダービー」。両チーム譲らず、1-1の引き分けに終わった。

 2連勝中の横浜FMは前節の清水戦(1-0)からメンバー変更はなし。前節が移籍後初スタメンだったMF大津祐樹がトップ下、同じくFWオリヴィエ・ブマルが右サイドに入る4-2-3-1で臨んだ。
 川崎Fは今季初黒星を喫した前節の広島戦(0-1)から先発3人を変更。DF奈良竜樹が今季初先発となり、ここ2試合はセンターバックを務めたDF車屋紳太郎が3試合ぶりに本職の左サイドバックに戻った。3月23日に行われた日本代表のマリ戦で左ふくらはぎを痛めて前節は欠場したMF大島僚太も先発復帰。1トップではFW知念慶が4試合ぶりに先発した。また、今季横浜FMから加入したMF齋藤学も移籍後初のベンチ入り。右膝前十字靱帯損傷の重傷を負った昨年9月23日の甲府戦以来となるメンバー入りを古巣戦で果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 ハイラインを敷く横浜FMに対し、川崎Fが効果的にその背後を突き、序盤からチャンスをつくった。前半7分、自陣でボールをキープしたMF中村憲剛が右サイドのスペースにロングパス。MF家長昭博がタメをつくって味方の攻め上がりを待ち、駆け上がってきた中村に横パスを送ると、フリーでPA内に切れ込んだ中村がフィニッシュまで持ち込んだが、体勢を崩してしまい、シュートはゴール左へ外れた。

 前半11分にも中村のスルーパスに抜け出した知念がGKと1対1の決定機を迎える。しかし、ニアを狙ったシュートは右ポストを直撃。同18分にはMF阿部浩之の左クロスに家長が飛び込んだが、右足ボレーはジャストミートせず、ゴール左に外れた。相次ぐ決定機を生かせなかった川崎Fに対し、横浜FMもビルドアップでミスが目立ち、なかなかペースをつかめない。前半21分、32分と大津が鋭いミドルシュートを打ったが、いずれも枠を捉えられなかった。

 スコアレスで前半を折り返すと、均衡を破ったのは川崎Fだった。後半13分、PA手前でキープした大島がPA内右に走り込む阿部に浮き球のパス。阿部は右足ワンタッチでグラウンダーのクロスを入れ、ファーサイドに飛び込んだ家長が左足ボレーで捉えた。シュートはGK飯倉大樹が弾くもポストに当たった跳ね返りが飯倉の顔面をヒット。そのままゴールラインを越え、先制点となった。

 横浜FMもすぐさま反撃に出る。失点から3分後の後半16分、MFユン・イルロクの右CKからDF中澤佑二がヘディングシュート。これがゴール前のDFエウシーニョに当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らした。今季初ゴールの中澤はJ1最年長得点記録歴代4位の40歳1か月14日での得点となった。

 試合は1-1の振り出しに戻り、両ベンチが動く。川崎Fは後半21分、知念に代えてFW大久保嘉人を投入。同26分には足を痛めたか、突然プレーを止めてピッチに座り込んだDF車屋紳太郎に代えてDF登里享平を送り込んだ。横浜FMも後半27分、大津とブマルを下げ、MF吉尾海夏とFW遠藤渓太を投入した。

 さらに後半32分、川崎Fは最後の交代枠で阿部に代えて移籍後初出場となる齋藤を投入。昨季まで本拠地としていた日産スタジアムで昨年9月23日の甲府戦以来、197日ぶりとなる復帰を果たした齋藤に対し、横浜FMのサポーターからは大きなブーイングが飛んだ。

 左サイドハーフに入った齋藤がボールを持つたびにブーイングが飛ぶ日産スタジアム。横浜FMは後半39分、右サイドをオーバーラップしてきたDF松原健のクロスからFWウーゴ・ヴィエイラが決定的な右足ボレーを放つが、クロスバーを越える。両チームが最後まで攻め合ったが、勝ち越しゴールは生まれず、1-1の痛み分けに終わった。

(取材・文 西山紘平)

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