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ウーゴ・ヴィエイラ3発で得点ランク首位!! 壮絶ダービーはドロー決着も、横浜FMが降格圏脱出

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得点ランクトップに躍り出た横浜FMのFWウーゴ・ヴィエイラ

[4.21 J1第9節 横浜FM 4-4 湘南 日産ス]

 J1リーグは21日、第9節1日目を各地で行い、降格の可能性がある16位に沈む横浜F・マリノスと勝ち点で並ぶ15位の湘南ベルマーレが対戦した。前半終了時点で両チーム合計7点が入るという壮絶な打ち合いは4-4の引き分けに終わった。

 リーグ連敗中の横浜FMは、前節の神戸戦(●1-2)から先発3人を変更。3日前のルヴァン杯FC東京戦(△2-2)に先発したMF大津祐樹をはじめ、神戸戦でJリーグ初ゴールを記録したFWオリヴィエ・ブマルと、FWユン・イルロクがスタメンに名を連ねた。

 一方、前節の広島戦(●0-2)で首位独走チームを押し込む時間帯をつくった湘南も先発3人を変えた。ルヴァン杯鳥栖戦(△0-0)で先発したDF大野和成に加えて、DFアンドレ・バイア、MF菊地俊介が戻ってきた。[スタメン&布陣はコチラ]

 先手を取ったのは湘南だった。前半7分、MF菊地俊介のミドルシュートはGK飯倉大樹に阻まれたが、同8分、湘南FWアレン・ステバノヴィッチが左サイドを突破し、右足アウトサイドでクロスを配給。するとDF中澤佑二の頭に当たったボールがゴールネットを揺らし、オウンゴールで先制点を奪った。

 一方の横浜FMも徐々にペースをつかみ始める。ピッチを幅広く使って自陣からボールをつないで前に出ると、FWウーゴ・ヴィエイラの個人技でゴールに迫った。そして前半27分、右サイドに開いたブマルがドリブルで一気に3人をかわすと、PA外で横パスを受けたのはヴィエイラ。対面DFを抜き切らずに右足を振り抜き、同点に追いついた。

 すると、ここからゴールラッシュが始まった。湘南は失点直後の前半28分、PA外に飛び出した飯倉大樹のクリアを拾ったMF菊地俊介が無人のゴールに流し込み、勝ち越しに成功。さらに同41分、右サイドからの斜めのボールに抜け出したステバノヴィッチがGKとの1対1を制し、リードを2点に広げた。

 ところが前半44分、FWユン・イルロクの横パスを受けたヴィエイラが2点目を叩き込むと、直後には、PA内でDF山中亮輔のクロスを受けたヴィエイラが技ありトゥーキックでハットトリックを達成。得点ランクトップに立つ今季7点目で、横浜FMが同点に追い付いた。それでもアディショナルタイム、湘南も右サイドの崩しからステバノヴィッチが落ち着いて決め、三度突き放した。

 横浜FMはハーフタイム明け、サイドを再三破られていたブマルに代わってFW仲川輝人を投入。後半7分、中央突破を試みた大津がPA際右にパスを送ると、DF松原健が縦にスルーパスを送る。フリーで抜け出したMF天野純が右足で狙ったが、鋭いシュートはクロスバーに阻まれた。

 湘南は後半9分、MF松田天馬に代わってMF秋野央樹を起用した。ところが次の1点は横浜FMに入る。同12分、天野の右CKをニアの松原がヘディングでそらすと、ファーで待っていたのはDFミロシュ・デゲネク。豪快な競り合いから頭で叩き込み、試合はまたしても振り出しに戻った。

 横浜FMは後半29分、大津、ヴィエイラとつないだワンタッチパスをユンがPA内から狙うも大きく枠外。一方、菊地に代わってMF高山薫を入れた湘南は同30分、DF岡本拓也がオーバーラップから鋭いミドルシュートを放ったが、相手に当たってわずかに枠を越えた。

 その後は横浜FMが一方的にボールを握り、天野のセットプレーなどで攻勢をかける。同39分には、ユンに代えてFW遠藤渓太、さらに同44分、大津に代えてFW伊藤翔を投入。一方の湘南は3点に絡んだステバノヴィッチを下げ、MF齊藤未月を入れた。

 アディショナルタイムは4分。両チームともに疲れが出る中、互いに前に進んだ。しかし、横浜FMは仲川、湘南は高山のシュートがゴールを襲ったが、いずれも得点を奪えず。4-4のドローで決着し、互いに勝ち点1を獲得。横浜FMは降格圏を脱出した。

(取材・文 竹内達也)

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