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「試合を台無しにしそうに…」昌子が勝利の喜び以上に反省した一つのミス

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完封勝利で2連勝に貢献したDF昌子源

[5.5 J1第13節 鹿島1-0浦和 カシマ]

 完封勝利を喜ぶよりもピンチを招いたミスを悔やんだ。鹿島アントラーズのDF昌子源が「一つのプレーで試合を台無しにしそうになった。そこは反省しないといけない」と振り返ったのは、1-0で迎えた前半36分のシーンだった。

 高い位置からプレッシャーをかけてくる浦和に対し、DF安西幸輝はバックパスを選択。自陣PA内でボールを受けた昌子だったが、トラップがわずかにズレたところを浦和MF橋岡大樹に奪われ、フィニッシュに持ち込まれた。シュートは至近距離でGK曽ヶ端準がビッグセーブ。あわや失点の場面を38歳の大ベテランに救われた。

 しかし、その後はチーム全体が高い集中力を保ち、球際でも激しく戦った。昌子も読みの鋭いインターセプトを見せるなど奮闘。危ない場面はあったが、要所要所で体を張り、浦和に反撃を許さなかった。

「浦和とやるときは基本、(興梠)慎三さんを意識してやっている。チーム全体として無失点で終えられたのは良かった」。前半7分にはMF長澤和輝のパスからFW興梠慎三に裏を取られかけたが、カバーに戻った昌子がCKに逃れた。「慎三さんともう一人走っていたけど、浦和のエースは慎三さん。必ず慎三さんに出てくると思って、もう一人は捨てて慎三さんを気にした」と胸を張った。

 浦和を率いたのは07年から11年まで鹿島を指揮し、就任1年目からリーグ3連覇を達成するなど6つのタイトルを獲得したオズワルド・オリヴェイラ監督だった。オリヴェイラ体制最終年の11年に米子北高から鹿島に入団した昌子は「僕のことを覚えているのかなと思ったけど、(試合前に挨拶したときに)名前を呼んでもらってうれしかった」と笑みをこぼし、「鹿島のことをよく知っている人。やりにくさはあったけど勝てて良かった」と、自分自身の成長もしっかりと見せた。

(取材・文 西山紘平)
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