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創成館は「大舞台で決める」180cmレフティーFW井川が決勝ゴール:長崎

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前半23分、創成館高FW井川幸人が決勝ゴール

[6.7 総体長崎県予選準決勝 国見高 0-1 創成館高 長崎県立総合運動公園補助競技場]
 
 元V・ファーレン長崎の創成館高・久留貴昭監督は、決勝点を決めた10番について「大舞台で点を決める」と説明する。今大会準々決勝まで無得点だった180cmレフティー、FW井川幸人(3年)が伝統校・国見高との大一番で初ゴールを決めた。

 前半23分、創成館は左サイドから攻め上がったMF田中遥斗(3年)が左足でクロスを入れる。これがゴール前を抜けてファーサイドの井川の下へ。「ミーティングでもクロスが流れてくると話していたので、(来たボールを)振り抜きました」という井川が左足ダイレクトでゴール右隅に決めた。

 1,500人の観衆が訪れた準決勝。井川は「(観客が)多い方が、気持ちが上がる。見てもらえるんで良いプレーしようと」。同級生たちが大応援を繰り広げる中、中盤でボールを受けて懐の深いドリブルも見せていたFWは、見事な左足シュートでチームを決勝へ導いた。

 この日持っていたのは「チームのために」、という思い。1年生時から起用されてきただけに、強い責任感を持ってプレーした。攻撃面では狙っていた形で崩す回数が少なかったことを反省していたが、それでも勝って決勝に進んだことが大事。仲間たちと全力であと1勝を目指す。

 憧れの存在は「決定力が高いし、ヘディングも強い」という理由でFWクリスティアーノ・ロナウド。決勝でも憧れの存在のような勝負強さを見せるか。「チームはまだ全国行ったことないので、チームとしても、自分としても全国行けるように頑張りたい。自分が取ってヒーローになりたい」。エースが決勝でも連発して初Vを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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