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まるで異空間…初共演ポドルスキ&イニエスタが魅了、イニエスタはゴールにPK献上と大暴れ

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神戸が3試合ぶりに勝利した

[8.11 J1第21節 神戸2-1磐田 ノエスタ]

 ヴィッセル神戸の本拠地ノエビアスタジアム神戸が異空間に包まれた。神戸がジュビロ磐田に2-1で勝利。MFアンドレス・イニエスタとFWルーカス・ポドルスキの初共演で注目を集めた一戦だったが、詰めかけた2万4731人を魅了した。

 5位の神戸だが、ここ2戦は未勝利(1分1敗)。ただその間にスペインへ一時帰国していたMFアンドレス・イニエスタが3試合ぶりに復帰。また和歌山キャンプ中の6月28日に左足を骨折していたFWルーカス・ポドルスキが復帰。W杯で世界一を経験している2人が初めて同時にスタメンに並んだ。

 対する磐田は9位。引き分けが多いものの、前節の仙台戦で8試合ぶりの勝利をあげるなど、復調の気配をみせている。MF中村俊輔は故障の影響で欠場が続いているが、今夏加入したFW大久保嘉人が出場。マジョルカでのプレー経験を持つ大久保は、イニエスタとは2006年以来通算3度目の対決となった。[スタメン&布陣はコチラ]

神戸対磐田スタメン


 まさに異次元の2人による異次元のプレーで得点が生まれた。前半15分、右サイドでボールを持ったポドルスキが縦に鋭いパスを入れると、エリア内でイニエスタが反転しながら受ける。吸い付くようなトラップでボールを収めると、GKカミンスキーをかわしてゴールネットを揺らした。

 この2人による魅せるプレーは続く。前半24分には右サイドからポドルスキがクロスを入れると、FW古橋亨梧が合わせるが、ハンドでノーゴール。このプレーで古橋にはイエローカードが出された。

 前半37分には左サイドでFW郷家友太とのパス交換で抜け出したイニエスタが、ドリブルを開始。MF宮崎智彦もファウルで止めるしかない。同42分にはイニエスタの絶妙なスルーパスで古橋が抜け出すが、トラップが大きくなってしまい、シュートまで行けなかった。

 守勢に回ることが多かった磐田は、中盤の守備で振り回される場面が目立った宮崎に代えてMF山田大記を投入。名波浩監督も何とか流れを変えようと試みる。しかし次の得点も神戸に入る。後半11分、左サイドから が出した浮き球を中央でFWウェリントンが落とすと、エリア内左で受けた古橋が右足で逆サイドに流し込む。今夏岐阜から加入したストライカーが、2試合目でJ1初ゴールを奪った。

 神戸の攻勢は続く。その中核を担ったのはやはりポドルスキとイニエスタだ。後半22分にはイニエスタのスルーパスに反応したポドルスキがスルーすると、FWウェリントンのパスをポドルスキが再び受けようとするが、これは惜しくもDFの網に引っ掛かってしまう。同24分にはゴール前でボールを持ったイニエスタが3人に囲まれながらも超絶タッチで難なくかわす。まるで子ども扱いしたようなプレーを見せると、古橋へパスを出し、好機を演出した。

 イニエスタは後半38分にエリア内で山田と交錯したプレーでPKを献上。これをFW川又堅碁に決められ、1点差とされる。しかしイニエスタがフル出場、ポドルスキは後半37分までプレーした神戸が逃げ切り、3試合ぶりの勝利を挙げた。

(取材・文 児玉幸洋)
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