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「相手を倒そうという気持ち」へ変化し、ポテンシャル発揮!湘南学院MF亀山が2発!

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後半11分、湘南学院高MF亀山弘登が左足でこの日2点目となるゴール

[9.24 選手権神奈川県2次2回戦 光陵高 0-5 湘南学院高 湘南学院高G]

 湘南学院高は、昨年度4強メンバーのエースFW飯野智也(3年)や司令塔・MF井内悠人(3年)の活躍などによって5-0で快勝発進。1年前の選手権予選には無かった新たな力も印象的な動きを見せた。

 この日、右MFとして先発したMF亀山弘登(3年)がパワフルな突破と50m走5秒9という快足を活かしたプレーで2得点をマークした。特に1-0の前半27分に決めたゴールは、試合の流れをさらに傾けるビッグプレー。右サイドでのインターセプトから一気にPAまで持ち込むと、GKをかわして右足でゴールへと流し込んだ。

 FW飯野との連係で相手のミスを誘い、その後は独力で光陵高の守備網をこじ開けてのゴール。そして後半11分にもMF鈴木凱斗(3年)からのラストパスで抜け出し、GKとの1対1を冷静に左足で決めた。中学時代はドリブルチームというバンデリージャ横浜に所属。キープ力の高さも持つ隠れた好選手は、序盤に退場者が出たチームを救うプレーをしてのけた。

 亀山自身も「自分の持ち味でもあるスピードとか身体の強さを活かせたと思います。(退場者が出たが)自分はゴールを獲ってチームを救えると思ったので、ゴールを意識していたら相手にとって嫌なプレーというものができたと思います」と納得するパフォーマンス。高村一也監督は亀山について、「昨年からモノは持っていた。でも、心が優しい。それが強くなって、ここに来て良くなってきた」と精神面での成長が好プレーに繋がっていることを説明していた。

 高校ラストイヤーに「変わろう」と思って取り組んできた。「去年はベンチメンバーとしてチームをサポートしていたんですけれども、今年は『試合に出てやろう』という気持ちで普段の練習から積極的な気持ちでコミュニケーションも取ったりしていました。自分、元々精神面が弱くて、去年は試合中とかあまり行けなかった。でも、今年から気持ちを変えて『相手を倒そう』という気持ちでやれています」。意識変化したことで夏前から先発に定着してきたというMFは現在、そのポテンシャルを大いに発揮している。

 憧れはベルギー代表FWエデン・アザール。「選手権を勝ち上がって全国大会出場を目標に頑張っていきたい」というサイドアタッカーがこれからより厳しくなる戦いの中でも強い気持ちを持って挑み、湘南学院に多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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