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「あれはまぐれ」アルアイン塩谷司、レアルに一矢報いるヘディング弾

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レアルからゴールを奪ったDF塩谷司

[12.22 クラブW杯決勝 R・マドリー4-1アルアイン アブダビ]

 開催国代表としての意地を見せる一撃となった。欧州代表のレアル・マドリー(スペイン)に3点のリードの許していた後半41分、アルアイン(UAE)はPA右手前の位置でFKを獲得。MFカイオのキックにニアへ走り込んだDF塩谷司が頭で合わせると、ヘディングシュートは緩やかな弧を描いてファーサイドのサイドネットに吸い込まれた。

「3-0だったし、あの時間帯は相手もセットプレーであまり集中していなかった。何とか一矢報いたいなと思っていたけど、カイオがいいボールをくれて、(シュートも)すごくいいところに行った」。GKティボー・クルトワも反応できない完璧なヘディングシュート。「ゴールで一つ結果を残せたのは良かった」という塩谷だが、「あれはまぐれ。出来すぎのコースだったし、10回狙って1回行くかどうか」と照れ笑いを浮かべた。

 試合全体を通しては前人未到の大会3連覇を成し遂げたレアルを相手に「まったく何も90分間できなかった」という完敗だったが、開催国代表として初出場したクラブW杯で決勝に進出。塩谷は1回戦のチーム・ウェリントン戦(3-3、PK4-3)でも0-3から反撃の狼煙をあげる追撃弾を決め、準決勝のリバープレート戦(2-2、PK5-4)では1-2の後半6分にカイオの同点ゴールをアシストした。

「UAEという国を代表するチームでプレーして、国全体で新しい歴史をつくろうと臨んだ大会でファイナリストになれたのは一つの成果。その一部分になれたことは自分としても誇らしい」。昨年6月に広島からアルアインに移籍し、約1年半。クラブW杯決勝でレアルと対戦することは「想像していなかった」というが、「UAEでプレーする日本人は自分が3人目。この国の日本人に対する評価を上げたいという思いはあった」と力を込める。

 今大会で見せたパフォーマンスが国内外で塩谷の評価を高めたことは間違いない。「この世界はオファーがないとどうにもならないけど、チャンスがあれば、いろんなチャレンジをしたいと思っている。プロになったとき、30歳まで(現役を)やっているとは思っていなかった。挑戦することをやめるつもりはない」。今月5日で30歳になった塩谷は「今日の90分で今まで積み上げてきたものが崩されたけど、また積み上げていかないといけない」と前だけを見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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