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[新人戦]MF楠本が攻守に奮戦、選手権予選に続く連覇狙う和歌山北が決勝進出:和歌山

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後半8分、和歌山北高FW淀澤紀登が先制ゴール

[2.9 和歌山県高校新人大会準決勝 近大和歌山高 0-2 和歌山北高 和歌山北高西校舎]

 平成30年度和歌山県高校サッカー新人大会の準決勝が9日に行われ、近大和歌山高和歌山北高が対戦。後半の2ゴールによって、和歌山北が2-0で勝利し、10日に行われる決勝戦へと駒を進めた。

 初戦の那賀高戦は1-0、2回戦の田辺高戦は1-1(PK4-2)。選手権代表校として新人大会に挑む和歌山北だが、ここまでの勝ち上がりは苦戦続いていたため、「最初の2試合は上手く行かなったので、この1週間で上手く行かなった部分を修正した」(DF清水陽生、2年)。

 3時間近くにも及ぶミーティングを行った甲斐あって、この日は立ち上がりから狙い通り前線からのアグレッシブな守備が機能する。前半7分には、左サイドでボールを持ったFW石部飛雄(1年)のタメから、相手エリアの左中間をMF中屋愛斗(2年)が突破。中屋がマークを外して入れた低いクロスを中央のFW淀澤紀登(2年)が合わせたが、枠の右に逸れた。

 11分にも右クロスから中屋がゴールを狙うなど見せ場を作りながら、「ラストプレーの精度が低かった」(中村大吾監督)ため、1点が奪えないまま時間が経過したが、守備はMF小幡慎之介(1年)の仕掛けから攻撃の活路を見出した近大和歌山に決定機を与えず、スコアレスで前半を終えた。

 好機を作りながらもゴールネットを揺らせないもどかしい展開の中で、後半に気を吐いたのは右サイドハーフのMF楠本流星(2年)だ。「元々、スピードや技術はAチームにも入れるレベルだったけど、楽をしてしまう性格だった」(中村監督)ため、昨年まではBチーム暮らしが続いたが、守備意識が高くなったことで、新チームになってから定位置を確保。この日も速さを活かした仕掛けを見せつつ、守備でも奔走するなどこれまでとは違った姿を見せた。

 一方で、前半は左からのクロスを中で待つ場面が目立ち、チャンスを活かせずにいたが、後半からは「クロスに対して、外から中に入って行く所を意識した」とプレーを修正。策が見事にハマり、後半8分には、中屋の左クロスから楠本がヘディングシュートを放った。このシュートは惜しくもクロスバーに嫌われたが、ゴール前に落ちたところを淀澤が押し込み、先制に成功すると、30分にもDF濱田大雅(2年)の左クロスを楠本が頭で合わせて、近大和歌山を引き離した。

 先制後は守備が落ち着かず近大和歌山に主導権を握られ、19分にはDF松崎綾景(2年)の右クロスから、FW上月大夢(2年)にヘディングシュートを許すシーンも。だが、得点を許さず、2-0で和歌山北が勝利した。

 和歌山北は昨年、選手権出場を果たしたため、新チームのスタートは年が明けてから。昨年のうちに始動し始めた他チームとは違い、結成から1か月ほどで今大会に挑んでいる。チームとして拘るパスの部分で距離感がズレるなど未熟さはあるが、新人戦も落とすわけにはいかない。「昨年は選手権には出られたけど他のタイトルを獲れなかった悔しさがあったので、今年はまず新人戦で優勝して、インターハイ、選手権と良い流れで行きたい」と話すのは、清水だ。

 近年は選手権に連続出場できていないこともチームにとってのモチベーションで、中村監督は「近大も初橋も思っていると思うけど、全国に出続けるのが大事。全国に出て良かったじゃなく、行ってどうするかを意識しなければいけない」と口にする。選手権の舞台で爪痕を残すためにも、県内のライバルに和歌山北の強さを見せつけなければいけない。そのためにも、まずは今年一つめのタイトルをきっちりと掴み取る。

(取材・文 森田将義)

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