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[関東大会予選]自身の現在地は「遅いという感覚」。成長に貪欲な17歳、FW西川潤はC大阪でも結果にこだわる

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桐光学園高のU-20日本代表FW西川潤主将はC大阪でも結果にこだわる

[4.30 関東大会神奈川県予選準々決勝 桐光学園高 4-0 川崎市立橘高 横須賀リーフ]

 2019年の高校サッカーをリードする存在は、危機感を抱いていた。桐光学園高のU-20日本代表FW西川潤主将(3年、C大阪内定)は関東大会予選準々決勝に先発フル出場したこの日、前半に先制点となる左足PKを決め、後半にはピンポイントの左足クロスでFWラナイメアー祈安(3年)の2点目をアシスト。関東大会予選は直接FK弾を含む2ゴール1アシストを記録した初戦(対相洋高)と合わせて、2試合で3ゴール2アシストと違いを見せつけた。

 鈴木勝大監督は「大人のサッカーというか、良い意味で抜きどころの感覚が分かってきた」と評していたが、ゴール近くに張り付くのではなく、多くの時間帯ではややゴールから離れた位置でプレー。本人も「要所要所でどれだけ力を発揮するか」と語るように、常に警戒される中でまずは周囲を活用し、仕留めに行った際には長い距離のドリブルやラストパス、PAへ潜り込んでのシュートで相手ゴールを脅かし、結果を残した。

 西川は関東大会予選準決勝、決勝は出場せず、再びC大阪に合流する模様だ。C大阪ではすでに特別指定選手としてJ1、ルヴァン杯デビューを果たし、スルーパスでのアシストも記録した。国内外のクラブが注目する中、「(強化担当者が)毎回練習に来て下さったり、最初に来てくださったのがセレッソだったので。南野(拓実)選手だったり、日本を代表する選手が出ているので自分も憧れを持ちましたし、練習参加してセレッソというクラブが好きになったので、それが一番大きかったと思います。(セレッソに)惚れちゃいました」と3月にいち早く加入を決めたC大阪で階段を上り始めている。

 C大阪でのトレーニング、試合によって「自信という意味では物凄くついたのかなと思います」と西川。ただし、ここまでの結果については全く満足していない。17歳は本気でプロの世界に挑戦中。もっとC大阪の戦力にならなければならないという考えだ。

「年齢とかあんまり関係ない。(同じ高校3年生世代のFC東京MF)久保(建英)君とか大活躍していますから。(横浜FCのFW斉藤)光毅だったり、J2で点獲ったりしているから、17歳だからとかいう考えは自分の中では一切ないですね。(自分の現在地は)遅いという感覚もありますし、もっと早く活躍しなければいけないという考えです」。すでに結果を出している同世代の選手たちから刺激を受け、危機感を感じている。

 180cmの高さとスピード、技術を併せ持つ逸材レフティーは、C大阪でプロの厳しさも味わっている。加入内定後すぐに公式戦出場のチャンスを得たが、自分がU-20日本代表の活動で不在の間に結果を出したチームメートに先を行かれ、自分はメンバー外になる悔しさも味わった。4月10日のルヴァン杯・名古屋戦でのアシストは「そこの悔しさとかあって、アシスト。途中からでも出たら結果を出そうと思っていた」。年齢関係なく、少しでも長い出場機会を欲していることが、まず一つめの結果を生み出した。

「セレッソではもっともっとやらなければいけないという思いが強いですし、(桐光学園でもC大阪でも)自分が結果を出してチームを牽引していくという気持ちがある。強い気持ちを持ってやっていきたい」。

 桐光学園のMF神田洸樹(3年)は、C大阪からチームに戻ってきていた西川について、「自分が凄いのに努力を怠らない。自主練とか凄い真剣にやって、もっと良い選手になりたいという思いがあるんだなと感じるし、メンタル面とかでも尊敬しています」と語っていた。誰より貪欲に成長を目指す17歳FWは今年、危機感と強い気持ちを持って日常に取り組み続け、桐光学園、C大阪でも勝利に繋がる活躍をする。

(取材・文 吉田太郎)

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