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2トップ離脱の危機を“W杯男”中村敬斗が救えるか「2人のためにも頑張りたい」

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取材陣に対応するFW中村敬斗(G大阪)

 2トップが離脱した今、“W杯男”に希望は託された。エクアドル戦、イタリア戦に2トップで先発したFW田川亨介(FC東京)とMF斉藤光毅(横浜FC)が5月31日に負傷離脱する事態となった。FW中村敬斗(G大阪)は「2人のためにも頑張りたい。攻撃陣は自分たちがやらなきゃという責任を感じると思う。そういうのも大事」と決意を口にした。

 大会前は3月の欧州遠征、4月の千葉合宿に招集されなかったが、A代表に招集されたFW久保建英(FC東京)、MF安部裕葵(鹿島)が抜けた枠に滑り込んだ。ラストピースだったとはいえ、2017年秋のU-17W杯では4ゴールを挙げた“W杯男”。縁あって再びW杯の舞台に立つ中村がこの窮地を救うゴールを目指す。

 U-17W杯初戦のホンジュラス戦では大会史上、日本人初となるハットトリックを達成し、ニューカレドニア戦も1ゴール。フランス戦とイングランド戦は無得点だったため、強敵からゴールを奪う難しさも知っているが、「ガンバで強いチームとやってきているし、U-17W杯の時に感じた圧倒的な差を縮めるように努力してきたつもり。それを見せるだけ」と言えるほど、強気なメンタリティーを備えている。

 残ったFWは4人。ただし、2ゴールを記録しているFW宮代大聖(川崎F)はこの日も別メニュー調整という苦しい台所事情だ。影山雅永監督の起用法をみれば中村よりFW西川潤(桐光学園高)の序列が上のようだが、現時点で宮代が先発として間に合う確証はなく、決勝トーナメント1回戦で今大会初先発が巡ってくる可能性がある。

 グループリーグは途中出場で全3試合に出場した。メキシコ戦は2-0の後半31分に投入され、直後に宮代のダメ押しゴールを演出。ボールを持てば積極的に仕掛け、強引にシュートを打つなど貪欲な姿勢を見せた。田川の負傷で緊急出場となったイタリア戦も度々ドリブルで仕掛け、「正直に言って、Jリーグよりはメキシコもイタリアも食いついてくるので突破という意味ではやりやすさもあった」と中村。次戦に向けて感覚は上がっているようだ。

 6月4日の決勝トーナメント1回戦の相手は韓国に決定した。公式戦では自身初という“日韓戦”は、日本相手になると圧力や球際の激しさが増す宿敵との激戦が予想される。韓国はFWイ・ガンイン(バレンシア)やFWチョン・ウヨン(バイエルン)といったタレントを擁し、グループリーグ第3戦でアルゼンチンを撃破した。「バチバチでしょうね。昨日もすごいプレーしてたな。楽しみですね」。得点源が減ったチームを救う意味でも、中村のキャリアにおいても、次の扉を開くための活躍に期待したい。

(取材・文 佐藤亜希子)

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