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新生神戸でイニエスタV弾「チームの底力を信じる機会になった」、フィンク新監督もリーダーシップを大絶賛!!

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イニエスタが今季初ゴールで勝利に導いた

[6.15 J1第15節 FC東京0-1神戸 味スタ]

 やはり世界最高レベルのテクニシャンだ。いるだけで違いを生み出せる。4試合ぶりの出場、6試合ぶりの先発復帰となったMFアンドレス・イニエスタが今季初ゴールを決めて、トルステン・フィンク新監督を迎えて再起を図るヴィッセル神戸の初陣に白星をもたらした。

 相手は首位に立つFC東京。難敵であることは明らかだった。ただフィンク監督は逆に自分たちの戦い方を相手が予想できない優位性があると感じていたという。合流間もない中でFWウェリントンのトップ下起用、そしてイニエスタのボランチ起用と、出来る限りの自分の考えを落とし込んで、初陣に臨んでいた。

 その中でも欠かせないピースとして考えていたのがイニエスタだった。別メニューを続けるイニエスタだったが、新指揮官の期待に応えようと復帰を決意。それまで神戸では攻撃的なポジションを務めることが多かったが、フィンク監督は「ビルドアップで貢献してほしい」とMF山口蛍とのダブルボランチでの役割を与えて送り出していた。

 90分プレーさせるプランはなかったというが、イニエスタは後半アディショナルタイムまで出場。後半4分の鮮やかな今季初ゴール以外にも、独特のタイミングから繰り出されるパスで首位チームを翻ろうした。ハイパフォーマンスを見せた背番号8を試合後、フィンク監督も「リーダーとしてのクオリティを発揮してくれた。彼の性格と意思がみられた」と大絶賛した。

 4月、5月で泥沼の7連敗を喫するなど、安定した戦いを見せることが出来なかった神戸だが、ようやく明るい兆しが見え始めている。そして敵地で首位チームを相手にあげた勝利という結果。「チームとしては首位のチームを相手にいいサッカーをした。神戸が持っている底力を信じる機会になった」とイニエスタが強調したように、神戸が上昇気流を掴もうとしている。


●ダビド・ビジャ
「首位にいるだけの力のあるチームだと知っていたので、落ち着いて攻撃することを心掛けた。Jリーグで一番しっかりとしたサッカーをしているチームで、それが結果にも表れている。そのチームのホームで勝てたことはすごく喜んでいる」

●山口蛍
「シーズン当初、取り組んできていたボールをしっかり繋ぐというところを前半見せれたのは良かった。後半相手が強く出て来た中で上手く繋げなかったのは今後の課題。イニエスタとのコンビネーション?個人的な気持ちとして、彼の守備の負担を減らしてあげられるようにできればいいと思っていた」

(取材・文 児玉幸洋)
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