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[MOM2915]鳥栖U-18 MF西田結平(3年)_“松岡不在”は問題なし「追いつけ追い越せの気持ちで」

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最終ラインに顔を出すサガン鳥栖U-18MF西田結平(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.21 日本クラブユース選手権U-18大会H組第1節 鳥栖U-18 2-0 水戸ユース 宮城総合]

 サガン鳥栖U-18MF西田結平(3年)は昨季、チームが史上初の全国8強入りを達成する中、群馬の地を訪れることができなかった。しかし、最高学年となった今季はボランチの主力に君臨。開幕節ではセットプレーからMF本田風智(3年)の追加点をアシストしただけでなく、絶え間ない動き直しでボールを引き出し、初舞台に燃える相手をいなし続けた。

 鳥栖U-18は今季、2年次の昨季から主力を担ってきたMF松岡大起(3年)がトップチームのレギュラーに定着したため不在。主将を務める予定だった中盤の要を欠いたことで、大きな戦力低下が懸念されていた。それでも、現状はプリンスリーグ九州で9勝1分の独走状態を保っており、目立った問題は起きていない。

 穴を埋めるのが松岡の同級生にあたる西田だ。「自分は去年、全国大会のチームに入っていなかったけど、結果や動画を見て刺激を受けた。『絶対負けないぞ』という気持ちでやっていた。今季は彼がトップチームに上がってプロとして戦う姿をテレビで見ている。負けないように、追いつけ追い越せの気持ちでやっている」とライバル意識は隠さない。

 主な役割はアグレッシブなボールアプローチが光る最終ラインとフィジカルを持ち味とする選手たちが居並ぶ前線との橋渡し。「前は10番の本田選手たちに任せつつ、自分はそれまでの過程で、どれだけフリーの状態、前向きの状態でボールを当てられるかを考えている」と心持ちを明かす。

 プロの舞台でもまれている松岡に比べれば「彼のほうがフィジカルで長けているし、相手に勝つ部分は大きい」という。しかし、「自分は予測が長けているので、予測でフィジカルをカバーしたり、準備の段階で良いポジションを取れる」と自己分析。「逆をとったりするのが得意なので、そこから前にボールを当てる」とビジョンは明確だ。

 出身は大分県のブルーウィングFC。中学3年次に鳥栖U-18と練習試合をした際、現在トップチームを指揮する金明輝監督に誘われ、練習参加の機会を得た。「当時は左サイドハーフで、ユース相手でもドリブルで抜いたりするのが長所だった。攻撃面で取ってもらったと思っている」と振り返る。

 しかし、現在の目標は松岡もたびたび憧れを口にしてきたMFエンゴロ・カンテ(チェルシー)のような守れる選手。「走れて、潰せて、前にも推進力がある」というプレミア屈指のMFを「彼も小さくてフィジカルだけの選手じゃないので、予測や初速でやっている」と参考にしているようだ。

 主将を務める本田は「『誰かがいなくなったから弱くなったね』とか周りから思われたくない」と語っていたが、その思いは西田も同じ。昨季、松岡がクラブの歴史を切り開いたように「この大会でチームとして結果を残すこと。その上で自分がチームのためにどう貢献できるかを考えてプレーして、その結果がトップチームにつながれば」とチームを飛躍に導くプレーを目指す。

(取材・文 竹内達也)
●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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