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“鬼門”準決勝で大量5発!! 攻守にハイレベルな名古屋U-18、初の決勝進出「全員で優勝したい」

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大きな3点目を決めた名古屋U-18のFW武内翠寿(2年)

[7.29 日本クラブユース選手権U-18大会準決勝 京都U-18 1-5 名古屋U-18 味フィ西]

 日本クラブユース選手権(U-18)大会は29日、東京都の味の素フィールド西が丘で準決勝を行い、名古屋グランパスU-18(東海3)が京都サンガF.C.U-18(関西2)を5-1で破った。2002年、10年、11年と過去3度にわたって阻まれてきたベスト4の壁をようやく破り、クラブ史上初の決勝進出。31日の決勝戦では同じく初優勝を狙うサガン鳥栖U-18(九州3)と激突する。

 怒涛のゴールラッシュの口火を切ったのはチームキャプテンの一発だった。前半14分、MF倍井謙(3年)の左コーナーキックがファーサイドに向かうと、屈強なフィジカルを持ち味とするDF石田凌太郎(3年)が頭で落とし、「折り返してくれることを信じていた」というDF牛澤健(3年)がプッシュ。これがネットを揺らし、背番号3の「公式戦での初ゴール」が全国準決勝の舞台で決まった。

 ところが、高円宮杯プレミアリーグWESTの前半戦で敗れていた京都も直後に意地を見せる。前半17分、まずはMF遠山悠希(1年)の左足シュートがクロスバーを叩くと、こぼれ球を拾って名古屋守備陣を押し込み、MF川崎颯太(3年)を起点に攻撃を展開。遠山とのワンツーで相手をかわしたMF中野桂太(2年)が落ち着いた左足シュートで同点ゴールを決めた。

 それでもこの日の名古屋は相手に主導権を譲らない。前半19分、FW榊原杏太(3年)のドリブル突破でファウルを誘ってチャンスを迎えると、そこからは一方的なハーフコートゲームがスタート。同26分にはMF豊田晃大(1年)、同30分には榊原、同36分と同38分には石田が決定的なシュートを放ち、押せ押せムードのままハーフタイムを迎えた。

 その後はさらに名古屋がギアを上げた。後半2分、敵陣左サイドでFKを獲得すると、「触っても触らなくても入るようなボール」を意識した倍井のキックがそのままゴールマウスに吸い込まれて同点。そして同3分、MF田邉光平(3年)のパスから倍井がスルーパスを送り、フリーで抜け出したFW武内翠寿(2年)が落ち着いて流し込み、瞬く間に2点リードとした。

 一方の京都は遠山、川崎のボランチコンビがなかなか連動性を発揮できず、早い時間帯でFW勝島新之助(1年)とDF川島功奨(2年)に交代。そのまま名古屋の時間帯が続き、後半19分にはFW光田脩人(2年)が投入されると、同21分に追加点が入る。田邉のパスを左サイドで受けた倍井がカットインから右足を力強く振り抜き、この試合2点目となる豪快なミドルシュートをネットに突き刺した。

 なんとか1点でも取り返したい京都は後半39分、GK北原一樹(3年)のロングキックに抜け出したMF中野瑠馬(2年)がGK東ジョン(2年)に倒されたがノーファウル。すると名古屋は同40分、倍井のパスに反応した途中出場MF斉藤洋大(1年)のシュートは枠を外れたが、同アディショナルタイム4分に石田のクロスがこぼれたところに詰めたFW松本皐誠(1年)が決め切り、ゴールショーを彩った。

 名古屋はGK三井大輝(3年)、MF村上千歩(3年)といった主軸を負傷で欠きながらの決勝進出。得点ランク2位タイの倍井と武内が牽引する計15得点の攻撃陣と、牛澤とDF鷲見星河(2年)の両センターバックを中心に計3失点の守備陣が攻守一体で噛み合っている。決勝には負傷中の3年生も観戦に訪れる予定。主将の牛澤は「同じように大量得点を取って、守備では守って、全員で優勝したい」と力強く意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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