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第1戦のアドバンテージ生かした鹿島、浦和とドローも2戦合計5-4で4強へ

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点の取り合いの末、鹿島が4強入りを決めた

[9.8 ルヴァン杯準々決勝第2戦 鹿島2-2浦和 カシマ]

 ルヴァン杯は8日、準々決勝第2戦を行い、鹿島アントラーズはホームで浦和レッズと対戦し、2-2で引き分けた。2度のビハインドを許したが、そのたびに追いついた鹿島。2-2の引き分けで2試合合計5-4とし、2年連続となる準決勝進出を決めた。

 敵地での第1戦に3-2で先勝した鹿島は第1戦から先発4人を変更。DFチョン・スンヒョン、MF永木亮太、MF名古新太郎、FW土居聖真がベンチスタートとなり、DF犬飼智也、MF三竿健斗、MFセルジーニョ、MF遠藤康が先発した。
 浦和は第1戦から先発5人を変更した。DF鈴木大輔、MF阿部勇樹、MF柴戸海、FWファブリシオがベンチスタートとなり、MF宇賀神友弥はメンバー外。代わってDF岩波拓也、MF長澤和輝、MF青木拓矢、MFエヴェルトン、FW興梠慎三が先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 準決勝進出のためには最低でも2点が必要な浦和が立ち上がりから果敢に攻め込んだ。前半6分、青木からの浮き球のパスにMF武藤雄樹が反応。PA内左から左足でシュートを打ったが、DFブエノのブロックに阻まれた。同8分には興梠の左クロスに武藤が頭で合わせるが、GKクォン・スンテにキャッチされた。

 序盤からチャンスをつくる浦和に先制点が生まれたのは前半28分。青木からのスルーパスはわずかに伸びたが、興梠が追いついてPA内右からクロスを入れると、エヴェルトンが三竿と競り合いながら右足を伸ばし、ゴールネットを揺らした。

 2試合合計3-3の同点に追いついた浦和だが、アウェーゴールの差でまだ鹿島が優位。追加点を狙って攻勢を続け、前半38分にはエヴェルトンが鋭い右足ミドルを放つが、クォン・スンテが横っ飛びで弾き出した。鹿島は前半41分、カウンターから遠藤のスルーパスにMF白崎凌兵が左サイドを抜け出し、ワンタッチでクロス。ゴール前にFW伊藤翔が走り込んだが、至近距離からのシュートはGK西川周作のビッグセーブに阻まれた。

 1点リードで折り返した後半立ち上がりも浦和のペースで進む。後半1分、長澤のパスから興梠がPA内左に抜け出すもシュートはブエノがスライディングタックルでブロック。この接触プレーで足を痛めた興梠は一度はプレーに戻ったが、同5分、ファブリシオとの交代を余儀なくされた。

 後半3分には武藤の左CKに合わせたDFマウリシオのヘディングシュートが右ポストを直撃。浦和はなかなか“逆転ゴール”を奪えない。一方、同点に追いついて2試合合計スコアで4-3と突き放したい鹿島も後半12分、セルジーニョの左クロスを白崎が落とし、MFレオ・シルバが右足で狙う決定機を迎えたが、シュートはゴールライン上でマウリシオにクリアされた。

 鹿島は後半14分、遠藤に代えて土居、浦和は同17分にFW汰木康也に代えてMF荻原拓也をピッチに送り込む。お互いに選手を入れ替え、次の1点を目指すと、後半21分、鹿島がセットプレーから同点に追いついた。右サイドからDF小池裕太がFKを蹴り込み、ニアの土居がフリック。ゴール前にこぼれたボールを犬飼が右足でゴール左隅に流し込んだ。

 1-1の同点で2試合合計4-3と突き放した鹿島。アウェーゴールの関係で、たとえもう1失点しても勝ち上がりが決まるという優位な状況に立った。一方、再びあと2点が必要になった浦和は後半28分、エヴェルトンに代えてFW杉本健勇を投入。攻撃の枚数を増やしてゴールを目指すと、同32分、荻原の左クロスに逆サイドから飛び込んだMF関根貴大がヘディングシュートを叩き込んだ。

 2-1と勝ち越し、2戦合計4-4とした浦和。依然、アウェーゴールの差で鹿島優位の状況は変わらないが、再びあと1点取れば“逆転”という展開まで持ち込んだ。しかし、前がかりになったところを逆に鹿島がカウンターで突いた。後半42分、土居のスルーパスからセルジーニョが抜け出し、折り返しを伊藤が左足でGKの股間を抜く同点ゴール。2-2の引き分けに持ち込んだ鹿島が2試合合計5-4とし、2年連続のベスト4進出を決めた。

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