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浦和、2年ぶりACL決勝進出!! 興梠の一撃で広州恒大撃破…GK西川が決勝第1戦出場停止に

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先制点を奪った浦和レッズFW興梠慎三(右)をアシストしたMF橋岡大樹が祝福

[10.23 ACL準決勝第2戦 広州恒大0-1浦和 広州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は23日、準決勝第2戦を開催し、浦和レッズ広州恒大(中国)のホームに乗り込んだ。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半5分にFW興梠慎三の得点で先制した浦和が1-0の完封勝利。2試合合計3-0として準決勝を突破した浦和は決勝でアルヒラル(サウジアラビア)と対戦する。

 2年ぶりのアジア王者を目指す浦和は、直近のJ1第29節大分戦(●0-1)から先発3人を入れ替えた。3-4-2-1のシステムを採用してGKに西川周作、最終ラインは右からDF岩波拓也、DF鈴木大輔、DF槙野智章を配置。中盤はボランチにMFエヴェルトンとMF阿部勇樹を並べ、アウトサイドは右にMF橋岡大樹、左にMF関根貴大、インサイドハーフにはMF長澤和輝とMFファブリシオ、そして1トップには興梠を配置した。

 2日にホームで行われた第1戦を2-0で先勝している浦和は、引き分け以上もしくは1点差での敗戦でも決勝進出を決める状況で第2戦を迎えた(0-2の場合は延長戦)。浦和同様、広州恒大のチームカラーでもある赤に染まった完全アウェーの中、前半16分に決定機を創出されてしまう。右サイドを駆け上がったMFヤン・リーユーのグラウンダーのクロスからFWアンデルソン・タリスカが放ったシュートがゴールを襲うが、横っ飛びした西川が阻んだ。

 なかなかフィニッシュまで持ち込めなかった浦和は立て続けにミドルシュートでゴールを脅かす。前半21分にはPA外でこぼれ球を拾ったファブリシオ、さらに同23分には阿部が強烈なミドルシュートを枠内に飛ばしたものの、ともにGKゾン・チョンに弾き出されてしまった。その後は守備に回る時間帯が続くが体を張ってゴールを守り、同38分にはPA内のタリスカが放った決定的なシュートがクロスバーを叩くなど、スコアレスのまま前半を折り返した。

 0-0のまま後半を迎えると、得点が必要な広州恒大が圧力を強めてくるが、後半5分に浦和のエースが大仕事をやってのける。右サイドで橋岡が果敢に仕掛けてクロスを送ると、ファーサイドに飛び込んだ興梠が打点の高いヘディングでネットに突き刺し、先制に成功。浦和がアウェーゴールを記録したことで、広州恒大が勝ち上がるには4点が必要な状況となった。

 何とかゴールをこじ開けようとする広州恒大の攻撃を粘り強くはね返し続ける浦和。後半14分には遅延行為で西川が警告を受け、仮に決勝に進出しても第1戦は累積警告のために出場停止となってしまう。その後も押し込まれる時間帯が続いたものの、後半36分のFWガオ・リンの枠を捉えたシュートを西川が弾き出すなど、最後まで得点を許さなかった浦和が1-0の完封勝利を収めた。

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