beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

耐える境のゴールをこじ開けた!鳥取の『絶対王者』米子北が10連覇達成!

このエントリーをはてなブックマークに追加

米子北高の各選手が右手で1、左手で0を作って10連覇の「10」を表現

[10.26 選手権鳥取県予選決勝 米子北高 2-0 境高 とりぎんバードスタジアム]

 第98回全国高校サッカー選手権鳥取県予選決勝が26日に行われ、米子北高境高を2-0で下し、10年連続15回目の出場を決めた。

 米子北の中村真吾監督は試合後、「苦しい試合になると思っていたけれど、(その通りに)苦しい試合になった」と振り返った。境の堅守を崩せず、なかなかスコアを動かせなかったものの、それでも勝つのが鳥取の『絶対王者』たるゆえん。最後には相手ゴールをこじ開け、10年連続出場を決めた。

 昨年11月の新人戦、今年6月のインターハイ予選に続き、現チーム3回目となる米子北と境の決勝での対戦。インターハイ予選決勝では米子北が前半2分と15分に得点して主導権を握っており、境としては序盤の失点を避けて接戦に持ち込みたいところだった。

 再現を狙う米子北は開始直後から最終ライン背後へのロングパス、両サイドを広く使った攻めで境ゴールに迫ったが、境は山崎邦夫監督が「ゴール前にくぎ付けにされたけれど、最後のところは体を張れていた」と語ったように、主将のCB川上颯太(3年)を軸に粘り強く対応し、スコアレスの状態が長く続く。

 それでも米子北は攻め続けるが、前半16分(40分ハーフ)に左からのセンタリングをMF居川楓河(3年)がヘッドで合わせたシュートは、左に外れて決まらず。18分にはゴール前の混戦からMF原田海(3年)が狙ったが、境GK木村友哉(2年)の好セーブに遭った。その後も33分にCKからDF岡田大和(3年)がヘッドで、37分にはゴール前のこぼれ球を居川が右足で狙ったものの、いずれも最後まで体を寄せて対応する境の守備対応もあって枠を外れ、結局0-0で前半を終えた。

 米子北は後半開始と同時に2人を交代で送り込み、さらに後半5分にも1人を交代。米子北が攻め、境が守る展開は変わらなかったが、風上に立った境が敵陣までボールを運ぶ機会が増えた。

 10分にはロングパスをFW若月優大(3年)が落とし、拾ったMF三澤駿介(3年)がドリブルで運んで米子北守備陣を振り切って右足で狙ったが、上に外れて決まらず。15分にはハーフウェーライン付近でパスを受けた若月が、米子北GK長崎勇也(2年)が前に出ていたのを見てロングシュートで狙うも、やはりクロスバーを越えて決まらない。

 常に押し気味に進めながらも2回のピンチを迎えた米子北にとっては嫌な流れだったが、直後の17分、ついに先制点を奪う。主将のDF田中秀磨(3年)の右からのセンタリングを、ファーサイドから中央に走り込んで相手のマークを外した原田がヘッドで合わせ、ネットを揺らした。

 その後、境も何とか反撃しようとするものの、米子北の高い位置からのプレッシャーをかいくぐれず、なかなか敵陣深くまでボールを運べない。米子北も追加点が遠かったが、後半アディショナルタイムにPKを獲得。これを岡田が豪快に蹴り込んで2-0とし、ほどなく試合終了を迎えた。

 境はシュート26本を浴びながらも、ぎりぎりのところで踏ん張って勝機をつかみかけたが、わずかに及ばず。山崎監督も「耐えるには耐えたけれど、五分(の勝負)まではいけなかった」と振り返ったが、過去2年の選手権予選は決勝の舞台にも進めていなかっただけに、インターハイ予選に続き、全国を狙える場所まで戻ってきたことは今後につながるだろう。山崎監督は試合後のミーティングで選手たちに「また来年、ここでやるぞ」と話しており、先発に3人、控えに4人いた2年生を中心に来年度こそ打倒・米子北を目指す。

 米子北は苦しめられながらも地力を見せたが、中村監督は全国を見据えて「いろいろなことができなければいけない」と攻撃のバリエーション増を課題に挙げた。「全国制覇」を目標に掲げた主将の田中は「自分たちの力を出せば優勝できるわけではない。どれだけ格上の相手に食らいついていけるかが重要」と語り、2017年度に記録した同校過去最高のベスト8超えから、頂点までを見据えていた。

(取材・文 石倉利英) 
●【特設】高校選手権2019

TOP