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外国人枠&蛍欠場で巡ってきたチャンス…郷家「高校以来」、安井とボランチで先発

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[2.12 ACL第1節 神戸5-1ジョホール ノエスタ]

 JリーグとAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の大きな違いのひとつに外国人枠がある。JリーグではJ1は5名、J2とJ3は4名の試合エントリーが可能となっているが、ACLでは外国人は3名までしか登録できない。

 有力外国籍選手を多く擁するヴィッセル神戸も誰を登録するのかで注目されたが、DFトーマス・フェルマーレン、MFアンドレス・イニエスタ、FWドウグラスを選択。DFダンクレーとMFセルジ・サンペールは登録外となった。

 これによりチャンスが巡ってくるのが、日本人選手たちだ。神戸は8日のゼロックス・スーパー杯から発熱の山口蛍を含めた3選手が欠場。そこにMF安井拓也、MF郷家友太、FW小川慶治朗が入ることになった。

 3選手はしっかりと役割をこなした。ハットトリックを決めた小川は言わずもがなだが、この日の神戸はシステム変更。ゼロックス杯からDFラインの枚数のほか、構成が変わった中盤でダブルボランチを組んだのが、安井と郷家だった。

 キャンプで試していた布陣だったが、公式戦で組むのは初。ボランチでの公式戦出場自体、郷家は「高校以来」と振り返る。そこで2人が一番気をつけたのが「バランス」だった。序盤は2人ともが前がかりになってしまい、バイタルエリアを使われてしまったことから、お互いの位置を常に意識することで修正を図ったという。

 ACLの戦いは始まったばかり。今後もポジションに柔軟性のある2人の起用法がカギを握ることになりそうだ。安井も「(ポジションの)希望は出していない。難しさはあるけど、いろいろノートに書いたりしているので、最近はあまり迷いなく試合に入れている」と問題がないことを強調する。

 ただし「僕は毎試合出る準備をしている。いつでもプレーも出来る。日ごろのトレーニングから意識するだけです」と念を押したように、“代役”で収まるつもりはない。「スペースを与えてしまったことが反省点」と快勝劇の中にも課題を見つける若武者たちが、神戸の成長を加速させる。

(取材・文 児玉幸洋)
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