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エヴェラウド&アラーノで鮮やか逆転!! 鹿島が4戦ぶり勝利、FC東京は19歳DFが“股抜き”OG誘発も守り切れず

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初先発の鹿島アントラーズMF荒木遼太郎

[8.26 J1第26節 FC東京1-2鹿島 味スタ]

 Jリーグは26日、変則日程の第26節を行い、鹿島アントラーズFC東京を2-1で破った。前半にオウンゴールで先制したが、後半にFWエヴェラウドとFWファン・アラーノのゴールで逆転。2連敗を脱出し、4試合ぶりの白星を収めた。FC東京は5試合ぶりの敗戦となった。

 本来であれば11月3日に行われる予定の第26節だが、FC東京のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と重なるため先がけて行われた一戦。前節の湘南戦(○3-0)から中2日で先発6人を入れ替え、DFジョアン・オマリ、MF高萩洋次郎、MFアルトゥール・シルバ、FW内田宅哉、FWアダイウトン、FW原大智を起用した。対する鹿島は前節のG大阪戦(△1-1)限りでDF内田篤人が引退し、DF広瀬陸斗も全治2か月の負傷。先発4人を入れ替え、DF小泉慶、DF永戸勝也、MF永木亮太、初先発MF荒木遼太郎が新たに入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 先に決定機を迎えたのはアウェーの鹿島だった。前半11分、小泉のパスカットから右サイドを短いパスワークで崩すと、アラーノのパスに抜け出したMF土居聖真がクロス。GK林彰洋がかすかに触ったボールにが詰めた荒木がシュートを放ったが、素早く立ち上がった林が再びストップした。FC東京は13分、DF中村拓海の縦パスにアダイウトンが抜け出し、強烈なシュートは惜しくも枠を外れた。

 鹿島は前半17分、永戸のクロスに飛び込んだ荒木のヘッドはミートせずに枠外。26分、中村の裏を取った永戸が左サイドを突破し、ふわりとしたクロスを送り込んだが、エヴェラウドの絶妙なヘディングシュートは林が横っ飛びでビッグセーブを見せた。FC東京は33分、中村のクロスのこぼれ球を原が拾い、ドリブルで突っかけてシュートを狙うもDF犬飼智也のスライディングに阻まれた。

 その後は徐々にFC東京が押し込み、前半アディショナルタイム1分に試合を動かした。中盤でMF高萩洋次郎がボールを奪ってMF三田啓貴が右サイドを駆け上がると、スルーパスに中村が反応。鹿島MF三竿健斗との正対で攻撃は詰まったかと思われたが、ノーモーションで股抜きクロスを送り込み、関川のクリアミスを誘ってゴールとなった。鹿島は直後、エヴェラウドがオマリを振り切ってシュートを放つも、これは林が落ち着いて処理して前半を締めた。

 FC東京は後半2分にビッグチャンス。A・シルバがドリブルで小泉を制して駆け上がると、アドバンテージを活かして右サイドにパスを送り、原が左足で強烈なシュートを放つ。それでもこれはGK沖悠哉に阻まれ、跳ね返りを拾ったDF小川諒也の左足ダイレクトシュートもゴールマウスを外れた。

 すると鹿島が後半3分、同点に追いついた。中央に絞って受けたアラーノがゴール前にふわりと浮き球のパスを送り込むと、斜めに走り込んだエヴェラウドがヘディングシュート。これは林の横っ飛びに阻まれたが、セカンドボールをエヴェラウドが押し込んだ。ゴール直後にはアラーノ、小泉、三竿とゆりかごダンスを見せた。

 さらに後半12分、鹿島は三竿の縦パスを受けた荒木がゴール前に斜めのパスを送り込むと、相手を振り切ってワンタッチで収めたアラーノが左足ボレーシュート。難しい体勢からJ初ゴールをネットに突き刺し、逆転に成功した。FC東京は16分、三田、内田、アダイウトンに代わってMF安部柊斗、FWディエゴ・オリヴェイラ、FW永井謙佑を投入。一方の鹿島も19分、土居と永木を下げてMFレオ・シルバとMF和泉竜司を入れた。

 ときおり局面のデュエルで両チームの選手が、小競り合いを繰り広げる中、FC東京は高萩に代わってFW紺野和也を入れてフォーメーションを4-4-2に変更。鹿島はアラーノに代わってDF奈良竜樹を入れて5バックで逃げ切り態勢に入った。その後はFC東京が力強くハイボール攻撃でゴールに迫ろうと試みたが、鹿島優勢のまま試合が終了。リードを守り切れなかったFC東京は5試合ぶりの黒星となった。

(取材・文 竹内達也)
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