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6試合ぶり敗戦も横浜FM指揮官「最高のパフォーマンスを出してくれた」神戸相手に猛攻シュート29本

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終了間際に放たれたFW前田大然のヘッドはGK正面

[10.4 J1第20節 横浜FM2-3神戸 ニッパツ]

 ペナルティエリア内を固める相手にシュート29本を浴びせたが、スコアをひっくり返すことはできなかった。それでも横浜F・マリノスアンジェ・ポステコグルー監督は試合後のオンライン取材で、「内容面で最高のパフォーマンスを出してくれた」と選手たちを称えた。

 試合の入りは完璧だった。前半3分、右サイドを突破したDF小池龍太のクロスにFWエジガル・ジュニオがボレーで合わせ、早々に先制点を奪取。ここから攻めに出てくる相手に対し、さらに畳みかけていくという昨季の勝ちパターンに持ち込む土台は整った。

 ところが前半8分、リスクをかけないままロングボール主体のカウンター攻撃をしかけてきた神戸に対し、アンカーとリベロの中間的な役割で起用されたMF扇原貴宏が裏を取られて失点すると、10分には対応の遅れた扇原が微妙なジャッジでPKを献上。先制から10分足らずで試合をひっくり返された。

 そして後半11分には、ボールを握って時間を使いながら割り切って守る相手に追加点を献上。指揮官は19分、過密日程を踏まえて行っている定番の3トップ総替えをこの日も行い、フレッシュな攻撃陣が後半だけで20本近いシュートを放ったが、反撃は最終盤に小池が決めた1点だけにとどまった。

 6試合ぶりに喫した黒星。それでもポステコグルー監督の言葉は前向きだった。「長い間、こういう最高のパフォーマンスは見られなかったが、久しぶりに選手たちが本当にいいプレーをした」。そう語った指揮官は「タイトなスケジュールの中でこういうパフォーマンスができた。自信を持ってほしい」と力説した。

 横浜FMは前節、鳥栖とのホームゲームで勝ち点1を重ねたが、試合後に指揮官から語られたのは「特に何かというわけでもなく、何もなかった」「自分たちのサッカーは何一つなかった」という辛辣な言葉。この日、4日前と対照的な姿勢を見せた指揮官は「頑張った中で結果がついてこなかった。勝たせてあげたい気持ちが強い」と述べ、会見を締めた。

(取材・文 竹内達也)
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