10冠を達成したばかりの鹿島に激震が走った。
　J1鹿島のFW柳沢敦(30)が19日、クラブ側に移籍を志願したことが明らかになったと、スポーツニッポンが報じた。
　出場機会が減ったことなどが理由で、柳沢は練習後「鹿島では、プロ選手としてすべてを学んできた。だけど、ここでやれる限界を感じている。いろんなことを考えた結果、苦渋の選択をしなければいけない時が来た」と、うつむき加減で心の内を明かした。クラブ側は全力で引き留める意向だが、本人の移籍の意志は固いという。
　今季のリーグ戦序盤は先発出場を続けたが、2得点した4月21日の清水戦で左足第5中足骨(小指)を骨折し、約2ヵ月間、戦列を離脱した。その後復帰したが、10月には若手の田代、興梠の台頭で先発落ち。出場も19試合にとどまった。
　現在、他クラブからのオファーは届いてないが、移籍先は「こだわりはなく、オファーを待ちたい」と柳沢は話したと、同紙は報じている。

(文 武澤伸昭)