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青森山田の影響で基準高まる八戸学院野辺地西は東北3位。意識高く成長を遂げて宿敵に挑戦

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八戸学院野辺地西高の10番MF佐々木琉矢がキープ力を発揮

[1.25 東北高校新人選手権準決勝 仙台育英高 2-0 八戸学院野辺地西高 Jヴィレッジ]

 青森2位で東北高校新人選手権に出場した八戸学院野辺地西高は、準決勝で宮城王者の仙台育英高に0-2で敗れた。CB木村大輝主将(2年)を中心に球際厳しい守りで全国常連校に食い下がり、10番MF佐々木琉矢(2年)とMF中山功輝(2年)のダブルボランチを起点とした攻撃や、MF田中真翔(1年)のドリブル突破で対抗したが力及ばず。県決勝で0-2のスコアで敗れた青森山田高に東北新人決勝でリベンジすることを目指していただけに、選手たちにとっては悔しい敗戦となった。

 普段、八戸学院野辺地西は青森県1部リーグで青森山田のサードチームと対戦。新人戦やインターハイ、選手権でなければ、青森山田のトップチームと対戦することはできない。それだけに、東北新人決勝は宿敵と真剣勝負し、力関係を知る貴重なチャンス。今大会でそのスピード感や強さを体感できなかったことは残念だった。

 だが、「他の県のチームと真剣勝負できる」(三上晃監督)という東北大会で得た経験は大きい。チームにとっては昨年11月以来となる対外試合。3試合で異なる特長を持つチームと対戦することができた。佐々木琉は「(試合がなく、自分たちのレベルが分からなかったが)この大会では1、2回戦勝ってベスト4まで来れて自分たちのレベルがどれくらいか分かる大会だった。良い大会になった」と感想を口にする。

 そして、佐々木琉は「チームでは上手いとかじゃなく強さが育英とか尚志とか山田はあって、ベスト4の中で自分たちは強さがなく弱いので違ったなと思ったし、個人では通用した部分があったはあったけれど通用しない部分が多かったから、ディフェンスとかセカンドボールの回収とか大切にしていきたい」と個人、チームがレベルアップするための課題を口にしていた。

 昨年の選手権予選決勝の先発メンバーから木村、佐々木琉、FW町屋紅斗(2年)、FW平尾綸太郎(2年)、MF金津力輝(1年)が残る。GK鈴木奏汰主将(3年)やDF堀田玲穏(3年)といった強力な柱が抜けたが、経験者たちが先輩たちの思いも込めて今年こそ青森山田超えを目指す。

「頑張るだけですよ。頑張らないとまず山田と勝負できないので」と三上監督。その上で、青森山田のようにボールを支配してゴールを奪うことも、守りを固めてからのカウンターやセットプレーで取り切ることも、様々な戦い方ができるチームを構築していく。チームの目標は全国ベスト4以上。全国大会で勝負できるチームでなければ、青森山田に勝つことはできないからだ。

 チームは全国トップレベルの青森山田が同県にいることをマイナス要素ではなく、「全国基準が県内にいる」(三上監督)とプラス要素として捉えている。「3年連続決勝とか、(実際に自分たちと青森)県大会でやっているメンバーがそのまま全国でもやっている」と木村。その基準を目指す中で近年の選手権予選決勝での青森山田戦は1-2、0-0(PK2-4)、前半無失点での0-3と八戸学院野辺地西もレベルアップできていることは間違いない。

 20年間にも渡って青森県内で連勝を続ける青森山田を破ることがどれほど難しいことか、選手たちは理解している。佐々木琉が食事、睡眠、ストレッチから変化させてきたことを口にしていたが、ピッチ外の部分から意識向上。絶対王者の背中を追って、同じ雪の青森で努力を続ける八戸学院野辺地西が、「相手の強度だったり速さをこの冬チームで取り入れて高総体で一発やりたいと思っています」(木村)、「今年は自分たちの代で山田を倒して全国行って勝ちたい」(佐々木琉)という難関に再び挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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