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[MOM3418]横浜FCユースMF山崎太新(3年)_“山崎太新ゾーン”からの決勝弾。新10番が強気のゴラッソで勝利を引き寄せる

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横浜FCユースのMF山崎太新は“左45度”に自信アリ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.3 プレミアリーグEAST第1節 横浜FCユース 1-0 柏U-18 保土ヶ谷]

 左45度。かつてイタリア代表やユヴェントスで活躍したアレッサンドロ・デル・ピエロは、この位置からのゴールで一世を風靡した。そして、今年の横浜FCユースにも、この位置を大の得意にしている若者がいる。「あそこが“山崎太新”なので(笑) あそこはトレーニングからやっているので自信があります」。10番を託されたMF山崎太新(3年)のゾーン。つまり“山崎太新ゾーン”が、プレミアの舞台で華々しくデビューした。

 前半32分。それまでも再三ドリブルで仕掛けていた山崎が、ここでも左サイドで前を向く。「あのエリアは得意なエリアでもあるので、あそこは持ったら仕掛けようと常に思っています」。目の前には3人の相手がいたものの、意に介せずに突っ込むと、するりと抜け出した彼の視界は一気に開ける。

 そのまま右足から繰り出したシュートは、ゴール右スミにグサリ。貴重な先制弾に、10番を中心とした歓喜の輪ができる。「上手く抜けて良いシュートを打てたので、良かったかなと思います。行けるイメージがありました」と笑ったこの一撃は、結果的にチームへ勝利をもたらす決勝点に。いきなり開幕戦から、エースの重責を果たしてみせた。

 昨年から取り組んできたのは、さらなる身体の強化。「身体づくりの部分は去年の1年間を掛けて、チームの中でも一番ぐらいにやってきたので、そこは成果として今日の試合でも現れたのかなと思いますし、去年よりも強くなった感覚はあります」と語った手応えを証明するかのように、この日の試合では守備面でも見せ場があった。

 後半23分。疲労の色も濃くなりつつある時間帯に、相手の鋭いドリブルに猛然とプレスバックした山崎は、体を寄せ切ると一気にボールを奪い去り、ピンチの芽を摘む。「攻撃だけできるサイドハーフでは世界で生き残っていけないと思うので、走って、守備してという部分は、自分の中で意識しています」。

 この一連には早川知伸監督も「予想以上に守備もハードワークしてやっていた所で、インテンシティが高い中でプレーできるのは彼の一番の強みなので、そこを攻守ともにできるというのは、3年生になった自覚が出てきたかなとは感じています」と高評価。攻守に戦える選手として、チームの中心を担う自覚も高まっているようだ。

「シュート精度は自分の一番の課題なので、シュートを決め切る所は今年1年間伸ばしていかないといけないと思います」。自身の課題に挙げるシュート精度の低さを、奇しくも覆す格好で生み出したプレミア初ゴール。あそこまでは仕掛けられる。あとは、あそこからのフィニッシュを確実に決められるようになれば、きっとあの元イタリア代表選手のように、周囲からもその“ゾーン”を認知されることになるだろう。

 警戒されればされるほど、それを打ち破った先には、さらなる世界が見えてくる。“山崎太新ゾーン”がこれからも輝くか否かは、彼自身のパフォーマンスに懸かっている。

(取材・文 土屋雅史)
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