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「本当に年下なのか…」18歳GK彩艶が初招集で刺激…GK谷晃生、サバイバルレースも「最後まで競争できるのは楽しい」

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U-24日本代表GK谷晃生(湘南)

 最初の活動に招集され、その後も6回の活動に呼ばれていた。なかなか、先発出場の機会をつかめなかったU-24日本代表GK谷晃生(湘南)だったが、3月シリーズのアルゼンチン戦で、ついにスターティングメンバ―に名を連ねた。新たな自信を手に、五輪本大会メンバー入りを賭けた最終選考に臨んでいる。

 森保一監督が就任後、初陣となった17年12月にタイで行われたM-150杯。大会に臨むメンバーに名を連ねたものの、出場機会は訪れず。その後は、19年U-20W杯出場を目指すU-19日本代表の活動に参加していたこともあり、東京五輪世代の代表からは遠ざかった。

 18年11月のドバイカップで再び招集され、クウェート戦に途中出場でデビュー。19年10月のブラジル遠征からはコンスタントに招集されたが、ピッチに立つ機会は与えられない。しかし、21年3月のアルゼンチン戦で初めて先発の座を託されると、難敵相手に完封劇を演じ、チームを3-0の勝利へと導いた。

「やっぱり、この年代で長く選出して頂いた中で、試合に出られなかったのは自分の実力不足もある。そういったものを経て、J1の高いレベルで試合に出なければいけないと感じさせてもらった。J1に出場できるようになった中で、しっかり試合に出させてもらったことは選手として自信になります」

 東京五輪本大会まで1か月半。今回の活動ではGK大迫敬介(広島)、GK沖悠哉(鹿島)、谷と常連メンバーとともに、所属する浦和で先発の座をつかんだ18歳のGK鈴木彩艶が飛び級で初招集された。

 鈴木とはU-17日本代表でともにプレーした経験があり、「その時から絶対に上のカテゴリーでもやると思っていた」と振り返る。「今、J1の舞台で試合に出ている姿を見ても、本当に年下なのかなと思うこともあるし、やっぱり堂々としている。彩艶の良さも学んでいきたい」。

 大迫、沖に加え強力なライバルが増えた。五輪本大会メンバーは18枠で、GKに与えられるのは2枠となる可能性が高い。限られた枠を争うことになるが、「4人で競い合い、最後の最後まで競争できていることは非常に楽しい。お互いに刺激し合いながら、お互いに成長して高め合っていきたい」と切磋琢磨しながら、自身の存在価値も証明していく。

(取材・文 折戸岳彦)
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