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9か月ぶり復帰で苦境のチームを救えるか…柏MF戸嶋祥郎「戦う姿勢は出していきたい」

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戸嶋祥郎は応援している人への「恩返し」を誓った

[6.23 J1第19節 柏0-2浦和 三協F柏]

 後半29分、柏レイソルの背番号28がピッチに入ると、三協フロンテア柏スタジアムの黄色いサポーターは大きな拍手をもって迎えた。

 昨年9月27日の第19節・横浜FM戦に相手のタックルを受けたMF戸嶋祥郎は、ピッチに倒れ込むとそのまま担架で運び出された。左脛腓骨骨折。新潟から柏に加入して1年目、6試合連続先発とレギュラーのつかみかけていた矢先の大怪我だった。

 復帰に向けて「早く治したい」と思う中、現実には「思ったより痛みが引かず、焦れてしまった部分はあった」という。それでも、戸嶋の1か月前にDF高橋祐治が右膝前十字靭帯断裂、右膝内側側副靭帯損傷、右膝外側半月板後節損傷という大怪我を負っており、「ほぼ同じようなプログラムで強度が上がっていった」仲間がいたことがリハビリでの励みになった。

 起用したネルシーニョ監督は、「真摯にリハビリに向き合いながら、怪我をしっかりと克服してくれた」と称える。指揮官は「どの選手もこのチームに必要であるのは間違いない」と前置きしつつ、「守備と攻撃のつなぎをうまくやれる」「ラストパスなど決定機な仕事ができる」と戸嶋に期待を寄せた。

 3連敗に引き分けを挟んで4連敗と苦しい状況の中、戸嶋の復帰は光明のひとつだ。「今日みたいに最低限戦う姿勢は出していきたい」と次戦以降に期する25歳のMFは、「チームの中心になれるようにがんばっていきたい」と力を込めた。

(取材・文 奥山典幸)
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