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U-24日本vsU-24ニュージーランド 試合後の森保一監督会見要旨

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U-24日本代表の森保一監督

 U-24日本代表は31日、カシマスタジアムで開催された東京五輪準々決勝でU-24ニュージーランド代表と対戦し、0-0で迎えたPK戦を4-2で制して準決勝へと駒を進めた。試合後、森保一監督が公式会見に出席した。

 以下、森保一監督会見要旨

――非常に粘り強い守備が突破につながったと思うが、守備の評価。一方で、攻撃ではプラン通りにいかないところがあったのかどうか?
「まずは質問の答えとはちょっとずれるかもしれないけど、どんな形であれ、選手たちがタフに粘り強く戦い抜いてくれて、無失点に抑えながら、最後は五輪で結果を出すという強い気持ちを持って戦い抜いてくれた。そしてPKで勝てたことは、まずは勝つことが大切なので、選手たちの頑張りを称えたいと思っている。内容としては、無失点で戦えたところはもちろんよかったけど、攻撃の部分ではできればゴールを決めて勝ち切りたかったと選手も思っていると思うし、その思いもある。しかし、今日の対戦相手のニュージーランドは粘り強く守備をしてくるというチームなのは、スカウティングでも把握していたし、なかなかゴールをこじ開けさせてもらえないだろうと。その中で、選手たちが得点に至らなかったけど、ずっと攻める姿勢を忘れることなく、チャンスを作り続けてくれたことが、また今日チームとしてやろうとすることを、選手たちが最後までチャレンジし続けてくれたことはよかった。そういった点は次の試合につながる。今日の試合は無失点だったけど、スペイン戦ではまたチャンスを作って得点することができればと思う」

――PK戦は選手たちの立候補、順番は自信がある選手が蹴れば良いという形で決めたと選手たちから聞いたが、経緯、監督の狙いを教えてほしい。
「PK戦の順番については、いろいろな順番の決め方があると思う。試合の終わり頃に、スタッフで見て順番を決めるということも少し考えてたたが、やはり選手たちが疲労度等々、あとPKのキッカーとしての思いもあると思ったので、挙手で自信を持って蹴れる選手、そして自分が決めてやるという思いを持って、キッカーとして立候補してくれる選手たちの思いを大切にした。おそらく5人だけではなく、もっとたくさんいたと思うが、選手たちは自分で勇気を持ってキッカーとして立候補してくれた。その勇気やこの試合を自分が決めて勝ち切るという思いが、PK戦の勝利につながったと思う。選手たちは勇気を持って蹴ってくれた。五輪チームのことを考えると、今日4人決めてくれたが、スタートが(上田)綺世、(板倉)滉、(中山)雄太、そして(吉田)麻也が蹴ってくれたわけだが、綺世は2017年のチームの立ち上がりの時にタイで行われた大会でPKを蹴って外した。このチームでオレが決めてやるという思いを持って先陣を切ってくれたのは素晴らしかった。雄太や滉にしても、ずっとこの五輪チームで自分たちがチームを支えてきて、今につながっているというところ。そして、もう2試合につなげていくところで、非常に強い思いを持って彼らが決めてくれて準決勝へ駒を進めることになったのは、これまでの活動を振り返っても嬉しいこと。最後にオーバーエイジとしてチームに加わってくれて、チームをまとめてくれた麻也が最後に決めてくれると。みんなでつなげて、PK戦に勝って次に進めたなと思う」

――これからメダルマッチが続く。このタフな緊張感の中でどのようにチームをマネジメントしていきたいか。もう一点、昨日までで日本は金メダル17個で過去最多。他のスポーツを見ていて、印象に残ったものがあれば教えてほしい。
「選手たちも力を一戦一戦出し切って戦ってくれていると思うので、今日の試合でプレーした選手、出場時間が短かった選手、プレーできなかった選手を含めて、かなり疲労はきていると思う。次の試合までに少しでもリフレッシュしてもらえるように環境づくりをしたい。五輪のメダルの質問については、あまりテレビの映像は見ていないですね。中2日なので。試合の振り返りと次の試合に向けてのところなので。多少は見ているが、ピンポイントで探してみるという感じではなく、テレビをつけた時に見るくらいです。東京五輪で史上最多のメダルの数ということですが、まずは選手の皆さんが自分の目標である金メダルに向けて、人生を賭けて努力していることの結果だと思うし、同時に今コロナ禍であったり、コロナ禍でなくても、自分たちの頑張りが、出した結果が、それぞれ応援してくれている方々、国民の皆さんに喜んでもらいたいと言う思いがメダルにつながっていると思う」

(取材・文 折戸岳彦)
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