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イタリアサッカー連盟会長、2部分割などカルチョの改革を提言…3部降格の8割弱が破たんの現状に

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 イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ会長が27日、カルチョ改革の必要性を訴えた。イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 近年は財政難に苦しみ、外国資本へのクラブ売却が相次ぐセリエA。特に下部リーグへ降格した際のダメージは大きく、セリエB(2部)からセリエC(3部)へ降格した場合、75%のクラブが2年以内に破たんを迎えている。

 グラビーナ会長は、そんな状況にメスを入れて2024年以降にセリエBを2リーグ制にすることを検討している。

「カルチョは支出が多すぎてオーバーヒートしている。もしクラブが降格すれば破たんの危機がある。過去を振り返ると、セリエBからCへ降格した4クラブのうちの3クラブが1年もしくは2年以内に破たんしている。2024-25シーズンからはセリエAが1リーグ、セリエBが2リーグとして承認されるよう願っている」

 また、グラビーナ会長はコロナ禍の苦境において政府に対して財政的援助を求めない一方、サッカー界においてより幅広い自主決定が可能となるよう法整備を要求。「イタリアの最も重要な産業の1つであるカルチョが、40年前に作られた法律によって管理されるなんてことはあり得るのか? 私には狂気の沙汰に思える」と皮肉を述べた。

 さらに、FIGC会長はスタジアムにおける観客の上限についても言及。現行の収容人数の50%から徐々に100%に引き上げることを示唆した。

「10月初旬から75%へと移行し、その後、短い期間で100%まで引き上げることになると思う。イタリアではリーグ戦が8月22日から開始され、グリーンパス(ワクチン接種・陰性証明)を導入したことで感染が激減した。楽観視してよいと思っている」

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