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[MOM3722]桐光学園DF豊田怜央(2年)_値千金決勝ヘッド! ボランチ→急遽SB起用も万能性発揮

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攻守に躍動した桐光学園DF豊田怜央(2年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 選手権1回戦 桐光学園高1-0西原高 等々力]

 桐光学園高(神奈川)DF豊田怜央(2年)が値千金の決勝ゴールを奪った。特に前半はシュート数10対0と主導権を握りながらも、跳ね返され続ける展開。初戦の硬さが見られた試合だったが、スコアレスで折り返した後半13分、チームのストロングであるセットプレーからついにゴールをこじ開けた。

 左CKのチャンスにDF寺内倖大(3年)が左足でファーサイドへクロスを供給すると、走り込んだ豊田が強烈ヘッドで叩き付け、先制のネットを揺らした。神奈川県予選決勝でも決めたヘディングは「自信がある」という武器のひとつ。会心のゴールを挙げた豊田は「自分の一点でチームを勝利に導けたことがとても嬉しい」と喜びをにじませた。

 本職の守備でも光るパフォーマンスを見せた。今年度はボランチでレギュラーを張る豊田は、前半31分から右サイドバックにシフト。アクシデントによる緊急起用だったが、「中学時代にもともとセンターバックをやっていて、右サイドバックも経験があった。特に問題なくこなすことができた」。対人守備の強さを発揮し、完封勝利に貢献した。

 そんな豊田の活躍ぶりを、鈴木勝大監督は「アクシデントがあった中で、右サイドバックにも短い時間のなかで適応した」と高く評価。「ポリバレント、多様性を持った選手。きょうはサイドバックの時間が長かったが、最終ラインの安定を欠くことなく、スムーズにゲームに入ってくれた。球際の強さ、球際でのスピードは素晴らしいものを持っている」と賛辞を送った。

 中1日で迎える2回戦は帝京大可児と激突する。攻守に存在感を示したヒーローは「また自分が点を取って勝利に導けたら」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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