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横浜FMに強力LSBがダブル加入…永戸・小池裕が明かした“移籍の経緯”

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DF永戸勝也とDF小池裕太

 横浜F・マリノスには今オフ、DF永戸勝也(←鹿島)とDF小池裕太(←C大阪)の2選手が新たに加入し、実績ある左利きの左サイドバックが複数在籍する陣容となった。近年このポジションを担っていたDFティーラトン(→ブリーラム・ユナイテッド)、MF和田拓也(→横浜FC)が抜けたとはいえ、ハイレベルなレギュラー争いが繰り広げられそうだ。

 9日の新体制発表会では、両選手がお互いを意識しながら意気込みを語っていた。

「お互い切磋琢磨してキャンプから高め合っていければ。今季は少なからず連戦になると思うので、競争もありつつ高め合っていければと思う」(永戸)

「どこに行っても競争はあるし、その中でもJリーグの中でもトップクラスの永戸選手と争えるのは良い刺激になる。お互い刺激し合って高め合っていければ」(小池)

 現状ポジション争いをリードすることになりそうなのは鹿島アントラーズから移籍してきた永戸だろう。法政大からベガルタ仙台に加入した2017年以降、5年間で積み上げてきたJ1出場試合数は127試合。19年にはリーグ最多アシストを記録するなど、J1リーグでの実績では小池を大きく上回っている。もっとも、昨季はシーズン途中からDF安西幸輝が鹿島に復帰したことで、終盤戦に出場機会が減少。そこで横浜FMから声がかかったという。

「去年の後半はなかなか出場機会に恵まれず、もがいていたところにオファーをいただいた。僕のことをすごく評価してくれたという印象で、このチームでやってみたい気持ちは数年前から持っていたのであまり悩む時間はかからなかった。楽しみな気持ちになって決断した」。

 持ち味は左足キックと対人守備。永戸自身も「僕は左足のキックに自信を持っているので、セットプレーからの得点、クロスからの得点はしなければいけないかなと思ってきている。そこで貢献できれば」と自信を見せる。

 また左SBが中央に絞ってビルドアップに参加する横浜FMの攻撃スタイルにも適応していく構えだ。「サイドバックは特徴のある動きが多い中で、今まで経験してこなかったプレースタイルを求められると思う。それを自分の中で吸収してアウトプットできたら選手としての幅が広がる。今後のサッカー人生に生かしていけると思ったのでマリノスに来ることを決めた」。ストロングポイントは明らか。その上でチームスタイルへの順応が進めば、大きな戦力になるのは間違いない。

 一方の小池はセレッソ大阪で過ごした直近2シーズンで、J1リーグ戦9試合の出場にとどまった。流通経済大からJリーグを経由せずにベルギー・シントトロイデンに渡った注目株だが、国内ではなかなか才能を発揮できずにいる。小池自身も横浜FMからのオファーについて「C大阪で2年間、悔しいシーズンを送ってしまったので、そういう中でも声をかけてくれたのは正直驚いた」と率直に明かす。

 しかしながら、高い攻撃センスは新天地において大きな武器。「アタッキングフットボールは自分の持ち味で、プレースタイルに一番合っていたのでマリノスに来た。ピッチに立った時にはより攻撃的にチームを活性化できると思う」。そう加入の経緯を語った25歳は横浜FMが掲げる“アタッキングフットボール”で再起を遂げるべく、自身の才能を開花させていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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