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またもヘディング弾の横浜FM西村拓真「新たな自分が見られた」

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横浜F・マリノスFW西村拓真

[4.10 J1第8節 鹿島 0-3 横浜FM カシマ]

 横浜F・マリノスFW西村拓真の今季4ゴール目は、またしてもヘディングでの一撃だった。前々節のFC東京戦後(○2-1)に「クロスからあまり得点した覚えはない」と自身の過去を振り返っていたが、横浜FM加入後は4点中3点がヘディングシュート。この日の取材対応では「新たな自分が見られた」とフィーリングを語った。

 西村はDF永戸勝也からのクロスで先制ゴールを挙げた前々節・FC東京戦(○2-1)の試合後、驚きの言葉を発していた。「去年くらいからジャンプが高くなり始めて、なんか上手く決まっている感じ」。ロシアとポルトガルでの海外挑戦を経て、20代中盤にして訪れた成長期——。ヘディングでのゴール量産に「初めての感覚」と自身でもびっくりの様子だった。

 それでも鹿島との上位対決となったこの日、西村は再びヘディングでのゴールを重ねた。1-0で迎えた後半44分、FWエウベルからのクロスボールに反応すると、力強く頭をスイング。「あまり動きすぎず、しっかり敵とスペースを見られていて、エウベルがいいボールをくれた」。高い打点からギリギリのコースに突き刺した。

 このゴールが決定打となり、チームは10年ぶりに鬼門カシマで勝利。J1リーグタイトル奪還のためにも、来週末に迫るAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕に向けて勢いをつけるためにも、大きな白星となった。

 ケヴィン・マスカット監督は試合後、西村を「チームのために走ってくれるし、素晴らしいプレーも見せてくれる。ゴールを決めるより、チームにとって何がベストなのか、チーム全体で勝ちにいくことを考えて、手を抜かずにスタートから最後までチームのために走ってくれる素晴らしい選手」と称賛した。

 西村自身もチームへの思いについて「ここに来てそういう思いが自分の中でも強く出ている。それがうまく結果につながっていると思う」と述べ、ここでも“新たな自分”をのぞかせた。「得点は別にそこまで意識していないけど、1試合1点(が目標)。その1試合に向けて全力でやるのは変わらない」。アジアの厳しい戦いでも「過密で大変だと思うけどチームで乗り越えていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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