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アジア帰りの横浜FM、A・ロペス決勝弾でJ1白星リスタート!! 名古屋は21歳DFのJ初弾が幻に

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FWアンデルソン・ロペスが決勝ゴール

[5.7 J1第12節 横浜FM 2-1 名古屋 日産ス]

 J1リーグは7日、第12節を各地で行い、横浜F・マリノス名古屋グランパスに2-1で勝利した。横浜FMは前半のうちに2選手が負傷交代するという不運に見舞われた中、1-1で迎えた後半42分にFWアンデルソン・ロペスが決勝点。アジア帰りのホーム凱旋試合を白星で飾り、暫定3位に浮上した。

 ホームの横浜FMは今月1日まで、ベトナムで行われていたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージを戦っており、これが約1か月ぶりのJ1リーグ戦。外国籍選手枠が少ないACLではできないDFエドゥアルド、MFマルコス・ジュニオール、FWエウベル、FWレオ・セアラ、A・ロペスのブラジル出身5選手同時起用に踏み切った。対する名古屋は前節の京都戦(△1-1)から中3日で、先発2人を変更。MF相馬勇紀とFW柿谷曜一朗に代わってDF吉田豊とFW酒井宣福を入れた。[スタメン&布陣]

 攻める横浜FMに守る名古屋という構図で始まった一戦。しかし、先に試合を動かしたのはハイボール中心の攻撃を試みた名古屋だった。前半24分、FWマテウス・カストロの右コーナーキックがニアサイドに蹴り込まれると、合わせたのはDF中谷進之介。高い打点からヘディングシュートを叩き込んだ。中谷は昨年11月3日のJ1第34節柏戦以来、約半年ぶりのゴールとなった。

 ビハインドとなった横浜FMは前半25分、厳しいアクシデントに襲われる。ACLでフル稼働していたMF岩田智輝が中盤でビルドアップに絡んだ際、MF稲垣祥との接触で不安定な着地をし、左足首を負傷。一度はプレーを続けようと試みたが、ピッチに戻って再び座り込み、同30分にMF藤田譲瑠チマとの交代を強いられた。

 それでも横浜FMは前半35分、右に開いたDF畠中槙之輔のパスをMF喜田拓也がワンタッチで縦につけると、インターセプトを試みた名古屋DF丸山祐市がクリアし切れず、ボールはゴール前へ。これに飛び込んだFWエウベルがヘディングシュートでネットを揺らし、今季3ゴール目で同点に追いついた。一度は主審がオフサイドを告げたが、佐藤隆治主審が丸山のラストタッチを認識しており、VARを使わずに正しい判定が導かれ、ゴールが認められた。

 ところがこの日の横浜FMには、またしても試練が立ちはだかる。後半42分、左サイドからカットインしたエウベルのシュートがFWアンデルソン・ロペスの足元に収まり、A・ロペスの振り向きざまのシュートは枠外へ。ここでエウベルが負傷。プレーを続けられず、ベンチに下がっていった。試合中の交代回数がハーフタイムを除き3回に限られているため、ケヴィン・マスカット監督はここで選手を投入せず、終盤を10人で戦う決断をした。

 そのまま試合は後半に入り、横浜FMがエウベルに代わってFW仲川輝人を投入。すると立ち上がりから名古屋が次々に決定機を迎えた。まずは1分、マテウスのクロスから酒井がヘディングシュート。6分にはマテウスの鋭いシュートがゴールマウスを襲った。だが、いずれもGK高丘陽平がスーパーセーブ。ACLでも何度もチームを救っていた守護神が凱旋試合でも見事な働きを見せた。

 さらに後半6分、名古屋はマテウスの右CKに今度はDF藤井陽也がニアに飛び込み、ヘディングシュートでネットを揺らす。だが、ここでVARが介入。藤井のシュートの時点でオフサイドポジションにいたMF仙頭啓矢がプレーに関わっていたことが映像で確認され、やや長い中断のあとにゴールが取り消された。藤井は決まっていればJ1初ゴールだったが、テクノロジーの目に阻まれた。

 その後は両チームともに交代選手を次々に投入する中、横浜FMはダイナミックな縦突破、名古屋はマテウスのキックを中心に攻撃を組み立てる。すると後半42分、横浜FMがこじ開けた。深く攻め込んだ攻撃から藤田のパスを受けた途中出場のFW西村拓真がシュートを狙うと、これがGKランゲラックを強襲。こぼれ球にA・ロペスが詰めてゴールに押し込んだ。A・ロペスは今季5ゴール目。このゴールが決勝点となり、横浜FMが約1か月ぶりのJ1リーグ戦を白星でリスタートした。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
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