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鹿島が前人未踏の3連覇&ACL制覇へ始動

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 鹿島アントラーズは26日、カシマスタジアムで新体制発表会見を行い、09年シーズンを始動させた。新体制会見にはFW大迫勇也(18=鹿児島城西高)、MF川島大地(22=東海大)、DF宮崎智彦(22=流通経済大)の新人3選手と、水戸から加入するMFパク・チュホ(22)が出席。注目の高校ナンバー1ストライカーの大迫は「鹿島に入団できて素直にうれしい。鹿島は常に勝っているチームというイメージ。プレッシャーはあるだろうけど、その中で自分も優勝したい」と抱負を語った。

 Jリーグ史上、前人未踏の3連覇に挑む王者は、将来性豊かな若い4選手の補強にとどめた。鈴木満強化部長は「基本的には昨季のメンバーに下からの突き上げを加えるというのが今年の編成」と説明。外国人枠も1つ残っているが、「日本人を育成するには外国人は取らない方がいい。ケガや病気で離脱中の3人(小笠原満男、中田浩二、本山雅志)がいつ戻れるかはっきり分からない中で、3月から5月のACLをどう戦うのかということとの葛藤はあったが、将来を見て、日本人が伸びないと先はないと考え、そっちを選んだ」。他クラブからの大型補強は避け、現有戦力+若手の育成という従来通りのビジョンを貫いた。

 2009シーズンスローガンも「FOOTBALL DREAM '09 PROGRESSO 飛躍」に決定した。大東和美社長は「連覇に満足せず、さらに前へ行くというメッセージ。いまだかつてどのチームも成し遂げていない3連覇を目指す」と宣言。「“飛躍”という言葉にはさらなる高みへ飛躍するため、アジアを制するという強い決意を込めた」。史上初のJリーグ3連覇、同じく史上初のリーグ&ACLの2冠。鹿島が壮大な野望を胸に抱き、新シーズンのスタートを切った。

<写真>新体制会見に臨んだ左からMFパク・チュホ、FW大迫勇也、大東和美社長、DF宮崎智彦、MF川島大地

(取材・文 西山紘平)

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