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【特集】09年J1ニューフェイスの決意(第16回、京都・豊田陽平)

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 北京五輪代表FW豊田陽平(23)が、再びJ1に挑戦する。昨季、FW柳沢敦やMF佐藤勇人ら大型補強を敢行した京都サンガF.C.は今オフも積極的に動いた。懸案の得点力不足を解消するため、J2に降格した東京Vから司令塔のMFディエゴ、そして名古屋から山形に期限付き移籍していた豊田を完全移籍で獲得した。

 豊田にとっては3シーズンぶりのJ1の舞台となる。04年に星稜高(石川)から名古屋に入団したが、J1でプレーした3年間は33試合出場、5得点にとどまった。07年からは山形にレンタル移籍。同年、29試合6得点を記録すると、08年には23試合11得点の活躍で山形のJ1初昇格に貢献した。

 昨年は北京五輪に出場したU-23日本代表にも選ばれ、グループリーグ全3試合に出場。8月10日の第2戦・ナイジェリア戦では0-2から意地の1点を返した。3戦全敗に終わった屈辱の大会で、チーム唯一のゴールを奪うなど気を吐いたのが豊田だった。

 五輪での経験が、さらなる成長につながった。帰国後のリーグ戦は14試合9得点と爆発。185cmの長身ながら50mを5秒台で走るスピードも兼ね備えた大型ストライカーが、ついにその才能を開花させた。

 1月24日に行われた新体制発表会見は体調不良のため欠席したが、同30日の桃山学院大との練習試合では移籍後初ゴールを記録するなど早くも存在感を発揮している。背番号もエースナンバーの「9」を任された。「常に努力とチャレンジする気持ちを忘れず、京都の勝利に貢献したい」。移籍に際し、そう決意を語った豊田。名古屋時代は不完全燃焼に終わったJ1で、今度こそ大暴れする。その先には日の丸も見えてくるはずだ。


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