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[ゼロックス杯]鹿島が3発圧勝でまず1冠、大迫も公式戦デビュー

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[2.28 ゼロックス杯 鹿島3-0G大阪 国立]

 富士ゼロックススーパー杯が28日、東京・国立競技場で開催され、Jリーグ王者の鹿島アントラーズと天皇杯王者のガンバ大阪が対戦。鹿島は前半6分、FW興梠慎三が先制点を決めると、同14分にFWマルキーニョス、同39分にMF野沢拓也が追加点を決め、3-0で圧勝した。試合終盤にはFW大迫勇也も途中出場。注目の大型ルーキーが公式戦デビューを飾った。

 鹿島は4-4-2のシステムで、GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹と並んだ。中盤は青木剛と本山雅志がダブルボランチを組み、右に野沢拓也、左にダニーロ。2トップは興梠慎三とマルキーニョスだった。
 G大阪は3-5-2を採用。GK藤ヶ谷陽介、3バックは右から中澤聡太、山口智、高木和道。中盤は明神智和と橋本英郎のダブルボランチで、右に寺田紳一、左に安田理大、トップ下に遠藤保仁が入った。前線はルーカスと山崎雅人が2トップを組んだ。

 開始1分、G大阪は岩政のクリアミスを拾ったルーカスが至近距離から狙う決定機を得たが、シュートはゴール左に外れてしまう。肝を冷やした鹿島だが、その後は猛攻に出た。
 興梠がキレ味鋭い動きでG大阪守備陣を翻弄。前半6分には野沢の左CKを岩政が頭で落としたボールを興梠が左足ボレーで叩き込み、先制点を奪った。
 興梠、マルキーニョスが3バックの横のスペースに流れ、3バックの弱点を再三突いた。前半14分には興梠が左サイドに流れてボールを受けると、オーバーラップしてきた新井場に落とし、その左クロスの競り合いからこぼれ球をマルキーニョスが押し込んだ。
 2点ビハインドを負ったG大阪も両サイドやボランチが積極的に前線に顔を出し、攻撃の枚数を増やしたが、鹿島の厚い壁を破れない。前半17分の山崎のミドルシュートもGK正面に飛んだ。
 我慢の時間が続いた鹿島だが、追加点のチャンスは逃さない。前半39分、ダニーロのスルーパスから興梠がPA内に進入。右からゴール前に折り返すと、走り込んだ野沢が右足で流し込み、3-0とリードを広げた。

 3点を追うことになったG大阪はハーフタイムに2選手を交代。高木をDFパク・ドンヒョク、中澤をFW播戸竜二に代え、システムも4-4-2に変更した。4バックが右から橋本、パク、山口、安田理。遠藤と明神がダブルボランチ、右に寺田、左にルーカスが入り、播戸と山崎が2トップを形成した。
 徐々にパスがつながるようになり、ボール支配率を高めるG大阪だが、球際で体を張る鹿島のディフェンスを攻めあぐねた。後半24分には山崎を下げ、MF佐々木勇人を投入。右に佐々木、寺田がトップ下に移り、播戸1トップの4-2-3-1に移行した。
 直後の後半25分、遠藤の右FKに合わせた山口のヘディングシュートはGKが好セーブ。同30分、遠藤の直接FKもゴール右にそれ、最後まで鹿島ゴールを破れなかった。
 鹿島は後半44分にマルキーニョスに代えてFW大迫勇也を投入。ロスタイムを含め約4分間の出場で、短いドリブルと、新井場のフィードからパクに競り勝って頭で落としたのが数少ないボールに絡んだプレーだったが、場内からは大きな声援がわいていた。

<写真>前半7分に先制点を決めた興梠(13番)と駆け寄る青木(15番)
(取材・文 西山紘平)

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監督会見要旨
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[鹿島]1/2/3/4/5/6/7
[G大阪]1/2/3/4

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