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鹿島vs広島 試合後の選手コメント

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[3.22 J1第3節 鹿島2-1広島 カシマ]

 J1第3節は22日、残り4試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズサンフレッチェ広島が対戦した。前半15分にMF本山雅志のゴールで鹿島が先制。広島も後半16分にDFストヤノフのPKで追いついたが、1-1の後半ロスタイム、途中出場のFW興梠慎三が劇的ゴールを決め、鹿島が2-1で競り勝った。
以下、試合後の選手コメント

<鹿島>
●FW興梠慎三
―ゴールの場面は?
「自分の目の前にこぼれて来たのでふかさないように決めようと」
―途中出場だったが?
「(試合の)頭から出れないのは分かっていたし、切り替えて、試合に出たらチームのために頑張ろう、点を取ろうと思っていた」
―18日のACL上海申花戦ではベンチからも外れたが?
「水原戦、新潟戦で自分のプレーができず、調子が悪かったので、自分の責任。(信頼を)取り返すにはピッチの上で結果を出すしかないと思っていた」
―ベンチからどう見ていた?
「相手が引いていて、鹿島らしいパス回しができていなかったけど、いい形で1点取って。そのあと追いつかれたけど、最後に点が取れたのはよかった」
―今後の意気込みは?
「どんどん結果を残して、また頭から出られるように頑張りたい」
―大迫の存在は刺激になっている?
「僕だけじゃなく、他のFWも全員そうだと思う。プロの世界は実力のある人が(試合に)出るものだと思うし、頑張っていきたい」
―アピールになった?
「そんなことはない。こんなごっつぁんゴールじゃなくて、自分らしいプレーを見せたい」
―上海戦でベンチにも入れなかったのはどう思った?
「スタメンから外れたときはメンバー外でよかったと思った。中途半端にベンチに入るより、やばいという実感もあるし。メンバーに入ってもモチベーションがなかったと思うし、外されてよかったと思う」
―何を考えていた?
「(ポジションを)取り戻すことしか考えてなかった」
―今週の練習はフィジカルばかりで試合に向けた調整という感じではなかったが?
「筋肉痛です(笑)」

●FW大迫勇也
「ピッチがスリッピーで、裏に抜けようとしてもボールがラインを割ったりしていた。足元、足元になりすぎて、相手に狙われるシーンもあった。もっと動きの量を増やしたい」
―リーグ初先発だったが?
「この前と変わらず、点を取れるように頑張ろうと思ったけど、まだまだ力不足でした」
―1点目は大迫のシュートから生まれたが?
「こぼれ球がちょうど目の前に来て、あそこで一発で決められればよかったけど、モトさん(本山)が決めてくれたのでよかった」
―興梠が決勝点を取ったときは?
「素直にうれしかったです」
―結果を残せなかったことについては?
「まだ自分の力不足。もっと上達できるように頑張りたい」
―日本高校選抜の欧州遠征については?
「欧州遠征もいい経験ができるけど、鹿島というレベルの高いチームでやることが一番いい経験になる。今は鹿島で頑張ることだけを考えている」
―次の試合に向けては?
「1週間空くので、その1週間のうちに少しでも上達できるように頑張りたい」
―ポストプレーはどうだった?
「動き出しの部分を早くできるようにしたい。連係をどんどん磨いて、自分の欲しいタイミングでボールを引き出せるようにやっていきたい。(ポストプレーでボールを)失うこともあったし、もっとおさめて、どんどんシュートを打っていきたい」
―自分と替わった選手が決勝点を決めたことについては?
「「交代する選手は(興梠)慎三さんで、僕よりも上の選手。僕は前半から頑張るしかない」

●MF本山雅志
「みんな危機感を持ってやったと思うし、僕もそうだった。これからもアグレッシブにやっていきたい。ホームでは負けたくなかった」
―広島は思っていたより引いてきた?
「引いてくる場合もあると監督も言っていたし、ズバリだった。広島もしっかり守っていたし、(佐藤)寿人は常に裏を狙っていた。そんな楽な試合はない」
―ゴールの場面は?
「下がスリッピーだったし、低めを狙った。敵に当たって、なおいいコースにいった」
―惜しいヘディングシュートもあったが?
「あれは完全に入ってたでしょ。あれが入ってればもっと楽だった」

●MF小笠原満男
「立ち上がりから相手が引いてきて、うちが回しながら崩そうとして、向こうはカウンターを狙うという展開だった。今どき珍しい、ひと昔前のサッカーという感じだった。DFラインでもボールを回すし、あそこでもっとボールを取れればチャンスになったと思う」
―2連敗から2連勝だが?
「1つのポイントは選手を替えたことかなと思う。誰が出るといいとかじゃなくて、みんなが危機感を持ってやれたと思うし、出た人には責任もあるんだと。(興梠)慎三も(上海申花戦で)外れたけど、戻ってきて結果を出した。よかったんじゃないかな。みんなで競争しながらやっていければ」

<広島>
●FW佐藤寿人
「アウェーで勝ち点1なら悪くなかったし、最後にセットプレーでやられたのは悔いが残る。勝ち点1は取れた」
―鹿島にボールを回されていたが?
「全体的に低い位置になって5バックみたいになっていた。人に対してもっとタイトに行けば回されることもなかったと思う。最初の入り方が下がり過ぎていた。両サイドも引いて、押し込まれる展開を自分たちでつくっていた。守備のところをもう少しやらないと。3試合で7失点。3試合で8点以上取らないと勝てないわけだし、難しい部分がある。こういうところで勝ち点を拾わないと、常に上の順位にはいられない。1-1で終えるためにどんなプレーを選択するべきか、突き詰めないといけない」
―攻撃の手応えは?
「後半はボールを動かしてタメもつくれていた。もう少しボールに強くいくとか、チームとして失点を減らすことを考えないといけない。2回、3回のパスでフィニッシュまで行くことにもトライしていかないと」

●MF柏木陽介
「勝ち点3とは言わなくても、1は取らなきゃいけない試合だった」
―引いてカウンター狙いだった?
「ただ押し込まれて、そこでバタバタして失点した。立ち上がりがいつも悪くて、流れを悪くしている。立ち上がりに集中しないといけない。1試合を通してラインを引きすぎた。あれだけ(中盤が)空くと攻撃できないし、守備もきつい。相手のFWが怖くてもラインを上げないと」
―自分のプレーは?
「いい感じで前を向けたりもしたけど、選択肢が少なかった。もう少しサイドも使って幅を広くできれば」
―連敗となったが?
「連敗自体にどうのこうの言うつもりはない。広島のサッカーができている中で結果が出ない。勝負強さ、気持ちの部分が足りないのかなと思う」
―鹿島の印象は?
「セカンドボールで負けていた部分もあった。鹿島は優勝しているだけあって、勝っているときにどういうプレーをすればいいとか、そういうのが上手い。でも僕は今のサッカーを信じて戦っていけば勝てると信じている。どんな相手にも勝てると。結果が出るまで、あきらめずに顔を上げていきたい」

●DF槙野智章
「攻められているときに我慢できずに失点したことが敗因。2点目は事故みたいなものだけど、1点目はチームとして守備の意識の足りなさが出たと思う」
―きょうは上がらなかった?上がれなかった?
「上がらなかった。2トップを警戒していたし、まずは守備から入ろうと言われていた。マルキーニョスをつぶそうと」
―大迫への対策は?
「特にノーマークです。騒がれている選手だとは聞いていた。いい選手だと思う。今後出てくるんじゃないですか」
―前節失敗していたが、PKは蹴ろうとした?
「いざ(蹴りに)行こうとしたらイリアン(ストヤノフ)が行っていたので、後ろで見守ってました」
―連敗となったが?
「3試合で7失点。攻撃に力を入れるチームだけど、守備も僕らがもっと踏ん張れないと。セットプレーから失点しているし、J1とJ2の差がそこに出てる。もうちょっと意識を高めたい。負けはしたけど、下を向く必要はない。うちのスタイルを貫けば、J1でも通用するのはみんな分かっている。まだ3試合目だし、要所要所でできているところもある。これを続けていきたい」

(取材・文 西山紘平)

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