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日本vs豪州 公式練習後の選手コメント

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 日本代表は16日、17日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向け、試合会場のメルボルン・クリケットグラウンド(MCG)で公式練習を行った。日本は勝てばオーストラリアを抜き、A組首位で最終予選を締めくくることになる。
以下、練習後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
―試合会場の印象は?
「ちょっと滑りやすいけど、(きのうまでの)練習場よりは滑らないし、予想していたよりはよかった」
―クリケット場だが?
「ちょっと違う景色だけど、問題はないと思う」
―距離感も違う?
「試合をやってみないと分からない。違和感はあると思うけど、早めに慣れてゲームに入りたい」
―カタール戦をどう生かす?
「走らないといけないというのが反省。全員が走らないと成り立たないのが日本のサッカー」
―相手も警戒しているようだが?
「自分はたまたま予選に出て点を取っただけ。それを持続するのが大事」
―相手は無失点だが?
「そういうチームから点を取らないといけない。勝って、1位で通過したい。勝つためにここに来ている。こういうところでタフに戦えないと。FWとして点を取って勝ちたい。やれるという自信を、ここで得たい」

●FW玉田圭司(名古屋)
―相手は無失点だが?
「毎日、聞くね(笑)。点を取りたいよ、もちろん。カタール戦はひとつひとつのプレーで相手を上回ることができなかった。切り替えとか、速く動くとか。運動量を増やせなかった。それが日本の持ち味なのにできなかった。それをしっかりやれれば、勝つチャンスはある」
―アウェーの雰囲気になりそうだが?
「雰囲気にのまれずに、自分たちのペースを貫きたい。個人的にはアウェーの雰囲気は好き。ゴールを決めれば、大観衆を黙らせることができる。それが楽しみだね。W杯でベスト4になるためには、こういうチームに勝つことで自信が出てくる。アウェーの方が勝率はいいしね。それがいいことかは分からないけど、今回も続けたい」
―主力が何人かいないが?
「だれが出ても同じようにならないといけない。ピッチは少しスリッピーだけど、その方が技術を問われる。技術は日本の方が上だし、それを生かしたい」

●FW矢野貴章(新潟)
「最後の試合だし、絶対に勝ちたい。カタール戦は日本らしいサッカー、攻守の切り替えの速いサッカーができなかった。あしたはそういうところを出したい。試合に出たら、ゴールに向かっていくプレーを数多くやりたい」
―相手は無失点だが?
「そういうチームから点を取りたい気持ちはあるし、試合に勝つためにも点を取らないといけない。高さはあるけど、アジリティーとか敏捷性は欠ける。そこが勝負だと思う。これが終わると、(代表が)集まる機会はしばらくない。アピールの舞台だし、こういうところでいい印象を植え付けたい」

●FW興梠慎三(鹿島)
「コンディションは100%に近いし、あとはチーム一丸となって戦うだけ」
―気候は?
「暑いよりは寒い方がやりやすい」
―試合会場の印象は?
「ピッチが滑りやすい。考えてスパイクを用意しないと。お客さんも多く入るみたいだし、完全なるアウェーになるだろうけど、アウェーに負けないようにしたい。鹿島でもオーストラリアのチームとはやっている。背はでかいけど、裏は取りやすい。そこを狙いたい」

●MF中村憲剛(川崎F)
「オーストラリアの最近の3試合の映像は見た。体の大きい選手がそろっていて、ポジショニングもしっかりしている。ロングボール1本じゃ崩せないと思う。日本はもともとロングボールのチームじゃないし、全体をコンパクトにして、細かいところで1人、2人が絡んで、スルーとか入れながらやりたい。相手はゾーンで守ってくるので、その間で顔を出せれば」
―2月の対戦は参考になる?
「あのときはオーストラリアもドローでいいみたいな感じだった。システムも4-3-2-1で、ゾーンも後ろにしていた。あしたは違うと思うけど、4バックのゾーンは一緒だし、サイドバックの裏とか、PA内に入って突っかけていければ」
―無失点の相手から点を取りたい?
「それは本当に思う。でも、ウズベキスタンとかカタールもオーストラリア戦で決定機をつくっていた。そこを決め切れるかどうか。つくったチャンスをしっかり決め切れるようにしたい」

●MF松井大輔(サンテティエンヌ)
「気負わずにいつもどおりやりたい。クラブでも代表でも、なかなか試合に出れなかったから、出場機会があるなら出たいなと」
―あしたの試合で退場になると、W杯初戦が出場停止になるが、そういう話は監督からあった?
「退場は長谷部じゃないから(笑)。やらないとは思うけど。監督から話はない。試合前にあるかもしれないけど、選手がひとりひとり考えてサッカーをしないといけない」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
「やることはやってきた。多少、連係不足はあるかもしれないけど、互いのフィーリングでカバーしないといけない。お互いに予選突破が決まっているというのは、逆にいい試合にできると思う」
―山口との連係は?
「ヤマさん(山口)はすごい経験のある人だし、Jリーグで敵として見ていてもいい選手なのは分かっていた。互いに気持ちよくやれれば。声が聞こえないかもしれないけど、常に首を振ってやりたい。楽しんでやらせてあげたい。思い切りやってもらえれば」
―カタール戦の反省は?
「カタール戦はみんな楽しんでなかった。苦しい、苦しいって感じだった。勝ち負けの前に、生き生きとやるのが俺らの原点。あしたはみんなが楽しんでやることが一番大事。アウェーでもそういうことができれば、さらに強くなる」
―W杯でベスト4に入るための試金石になる?
「これからはそういう試合ばっか。強い相手とやって、どれだけ強くなれるか。勝つことも大事だけど、負けたときの勉強も大事」

●GK楢崎正剛(名古屋)
「オーストラリアが無失点できているのは守備が堅いということだと思う。お互いに出場を決めているので、今までの試合よりリラックスした戦いになるかもしれない。いいメンバーがそろっているので自信になるような試合をしたい」
―中澤が欠場することになるが?
「練習中から元気に声を出しているので、彼がいないとさびしい感じがしたけど、佑二がいないというときは、これからもあるかもしれないし、誰がいなくなるということも分からない。いつも自分たちのサッカーをすることが必要だと思う」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平)

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