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新潟が4発完勝で暫定2位に浮上

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[7.4 J1第16節 柏0-4新潟 柏]

 J1第16節は4日、各地で6試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソルアルビレックス新潟が対戦。新潟は前半7分にオウンゴールで先制すると、前半ロスタイムにMFマルシオ・リシャルデス、後半2分、同ロスタイムにFWペドロ・ジュニオールのゴールでリードを広げ、4-0で快勝した。

 柏は4-4-2のシステムで、GK菅野孝憲、4バックは右から村上佑介、古賀正紘、小林祐三、大谷秀和。中盤は杉山浩太と小林慶行がダブルボランチを組み、右に栗澤僚一、左に大津祐樹。フランサと菅沼実が2トップを組んだ。
 新潟は4-3-3で、GK北野貴之、4バックは右から内田潤、千代反田充、永田充、中野洋司。中盤は本間勲がアンカーに入り、右前にマルシオ・リシャルデス、左前に松下年宏。3トップは右から矢野貴章、大島秀夫、ペドロ・ジュニオールだった。

 先制点は新潟にセットプレーから生まれた。前半7分、右サイドからのFKで松下がクロスを上げると、ボールはゴール前の混戦から村上に当たってゴールマウスに吸い込まれ、ラッキーな形でリードを奪った。

 新潟のプレッシャーに押され、なかなかボールを前に運べない柏も前半20分、杉山が直接FKでゴールを狙うが、GK北野の好セーブに阻まれた。フランサが下がってきてボールを受け、局面の打開を図るが、新潟はすぐに複数の選手で囲い込み、逆にフランサからボールを奪うと、速攻に転じた。

 新潟はサイドから厚みのある攻撃で柏を押し込み、試合を優勢に運ぶ。ただ、柏守備陣もゴール前のクロスは粘り強く跳ね返し、ペドロ・ジュニオールや矢野のドリブルも体を張って防いだ。

 前半40分には柏にようやく決定機が訪れる。大谷の左クロスを逆サイドの栗澤が頭で折り返し、菅沼がシュート。しかし、またもGK北野が至近距離からのシュートを弾き、ゴールを死守した。

 逆に前半ロスタイム、新潟はマルシオ・リシャルデスのミドルシュートが小林祐の体に当たって方向が変わると、右ポストに当たったボールは転々とゴールラインを越えた。またしても新潟がラッキーゴールで2-0として前半を折り返した。

 後半2分にはペドロ・ジュニオールが圧巻のドリブルゴールで試合を決定付けた。中央からドリブルで持ち上がると、古賀、小林祐のセンターバック2人を抜き去り、PA内に進入。右から左へ切り返し、そのまま左足でゴールに叩き込み、3-0とリードを広げた。

 柏は後半6分、栗澤に代えてFWポポを投入。後半15分には大津、同19分にはポポが強烈なシュートを放ったが、いずれもGK北野の攻守に阻まれる。同19分には菅沼に代えてFW李忠成をピッチに送り込むが、同24分のフランサのシュートも北野が好セーブでCKに逃れた。

 後半ロスタイムには古賀のハンドで得たPKをペドロ・ジュニオールが冷静に決め、ダメ押しゴール。守護神の再三のスーパーセーブもあり、4-0で快勝した新潟はこれで3連勝とし、暫定ながら順位も2位に上げ、この日試合のなかった首位・鹿島との勝ち点差を7に縮めた。

<写真>この日2得点の新潟FWペドロ・ジュニオール
(取材・文 西山紘平)

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