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鹿島が暫定首位に浮上。田代&大岩が主力不在を救う

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[11.21 J1第32節 京都0-1鹿島 西京極]

 鹿島アントラーズはFWマルキーニョス、DF岩政大樹を出場停止で欠いたが、前半36分にMF野沢拓也のゴールで1-0で勝利。22日に大分戦を行う川崎Fを抜いて、暫定首位に浮上した。また今季の3位以内を確定させ、ACL出場権をつかんだ。

 主力2人を欠いたが、代役の男たちが奮闘した。今季リーグ戦初先発のFW田代有三とベテランDF大岩剛だ。

 前半36分の先制弾は、野沢がペナルティエリア左から蹴り込み、右ポストの内側をかすめるビューティフルゴールだったが、演出したのは2人だった。大岩のロングボールを田代が競り勝ち、左サイドにいた野沢へと渡ったもの。持ち味を発揮した形だ。

 オズワルド・オリヴェイラ監督も、試合後のインタビューで大岩と田代を絶賛した。

 大岩については「大岩は、CBとはこういうことをするんだというお手本を示した。育成年代や高校生にいいお手本。見てもらいたい試合だった」と、ベテランらしいカバーリングや競り合いなど、状況に応じた守備で完封に貢献したことを評価した。

 田代については「(マルキーニョスとは)プレースタイルが違う。うまく特徴を出した。彼のアシストから野沢のゴールが生まれた。田代は十分やってくれた」とたたえた。

 勝ち点58で首位だった川崎Fの大分戦は22日のため、3連勝で同60に伸ばした鹿島が暫定で首位に立った。王者がアウェーでしっかりと勝って、プレッシャーをかけた形だ。

(文 近藤安弘)

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