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[天皇杯]鹿島vsG大阪 試合後の選手コメント

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[12.12 天皇杯準々決勝 鹿島1-2G大阪 カシマ]

 天皇杯準々決勝は12日、各地で3試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズガンバ大阪が対戦。G大阪は前半29分、FW山崎雅人が先制点を決めると、前半ロスタイムにFW田代有三のゴールで同点に追いつかれたが、後半24分に再び山崎が勝ち越しゴールを奪い、2-1で競り勝った。
以下、試合後の選手コメント

<鹿島>
●FW田代有三
「前半の入りからフワッと試合に入っていたかなと思う。相手は中盤がうまいですね。でも、後半はボランチを気にしてやって、そうしたらそんなに嫌なやられ方はなかった。でも、最後のところで決められた。(1失点目の)FKのところも(山崎が)フリーだったのがわかっていたので、声をかけたけど誰もつかなかった」
―自身のゴールについては?
「その前に、絶対オフサイドじゃないのにオフサイドになったのがあった。シュートのシーンは、フリーだったけど相手の足が出てきてニアに行ってしまった。跳ね返りが自分のところに来いと思ったら来た。でも、1本目に決めていないと」
―今後は?
「僕はどうなるかわからないけど、鹿島はいいチームだと思った。最後、日本人だけになったし、日本人だけで優勝したかった。元日までサッカーをやりたかった」

●FW興梠慎三
「相手もガンバで、1点勝負になると思っていた。一生懸命やったし、負けてもしょうがないかなと思う」
―アシストの場面は?
「(田代)有三さんがいいところに動いてくれた。僕は縦に入れるだけだった。冷静に入れてくれてよかった」
―2冠を逃してしまったが?
「2冠と言わず、全タイトルを取るのが目標だった。1つしか取れなかったのは悔しいけど、また来年全タイトルを取れるように頑張りたい」
―来年の抱負は?
「鹿島はまだアジアを制覇していない。それを取るのと、さっきも言ったけど、全タイトルを取れるように頑張りたい」

●MFダニーロ
「この3年間、鹿島のユニホームを着てプレーできたことを誇りに思っている。リーグ3連覇と天皇杯優勝が思い出だ。これからはブラジルに帰って、家族の近くでサッカーをする。どのクラブに行くかは、帰ってみないとわからない。最後のダニーロ・コールはうれしかった。今日だけではなく、3年間応援してくれたことに感謝したい」

●DF内田篤人
「オレがクリアミスしたのが…。クリアしたと思ったのだけど。交代は膝じゃない。(出来が)悪かったからじゃないですか。ヤス(遠藤康)が(途中から)出たからもっと一緒にやりたかったんだけどね。最後、終わらせてしまったな…。きょうの試合は気持ち的に難しかったけど、しっかり試合には入れていた。でも、フロンターレとか、オレらとか、難しかったんじゃないかな。特にフロンターレはね」


●FW山崎雅人
「前回のリーグ戦では相手に前から来られた。今日はうちが高い位置から行って、長いボールを蹴らせようと思った」
―1点目は?
「ヤットさん(遠藤)がいいボールを蹴ってくれて、僕は当てるだけだった。まだ1-0だったし、守るんじゃなくて、もう1点取りに行こうと思っていた。同点に追いつかれても、逆にまた点を取りに行くんだとハッキリした」
―今季はあまり先発の機会がなかったが?
「千葉戦に90分出て、体はだいぶ戻ってきていた。千葉戦よりやれると思っていた。今年は先発で出る機会が少なかったけど、サブのみんなは腐らずにやっている。気持ちだけは負けないようにした」
―鹿島にリベンジしたかった?
「そういう気持ちは強く持っていたし、自分が出てなんとか勝ちたいと思っていた」

●MF遠藤保仁
「トーナメントだし、負けたら終わり。優勝したいという気持ちを強く持って入った」
―鹿島へのリベンジの思いは?
「今年のチャンピオンチームだし、簡単な試合にはならないと思っていた。前回がどうだったとかみんな言うけど、目の前の相手を倒すことだけを考えてやった」
―前半はボールを支配していたが?
「自分たちがゲームをコントロールできて、その中で1点取るという理想的な展開だった」
―1点目のFKでのアシストは?
「できる限りいいボールを蹴ることだけを考えている。セットプレーから点が取れたのはいいこと。試合運びでも優位に立てる」
―前半終了間際に追いつかれたが?
「自分たちのスローインからミスも絡んだ失点だった。時間帯も時間帯で、一番集中しなきゃいけないところだった」
―ハーフタイムの指示は?
「ロスタイム以外はよかったから、それを続けていこうと。またゲームをコントロールしようと」
―2点目については?
「相手のクリアミスもあったけど、カウンター気味の流れから、きれいなゴールではなかったけど、いい時間帯で取れたと思う。準決勝に勝ち進めたのはうれしい。2週間空くけど、今日のようなゲームができれば」
―連覇に近づいたが?
「まだ準決勝がある。決勝のことは勝ってから考えたい。次は仙台なので、相手のことをしっかり研究したい」

●DF中澤聡太
「相手の攻撃を見るんじゃなくて、アグレッシブにこっちから守備を仕掛けて攻撃につなげようと。狙い通り、今週やってきたことが出せた」
―これで年末年始までシーズンが続くが?
「(負けて)早くオフになると、(来季の始動が)早く始まる。新婚旅行が控えているので、勝ってよかった。これで1月は休めると思うので」
―鹿島の攻撃を封じ込めた?
「個人で守るより、ラインディフェンスとかボランチを使っての守備とか、組織の守備ができたから優位に立てたと思う。そこが前回とは違う。リーグ戦では向こうに合わせたサッカーをしてしまった。すぐ1対2にしたり、当たり前のことをやった。選手間の距離もよかったと思う」
―山崎は後ろから見ていて頼もしい?
「ACL男、天皇杯男。本当に勝負強い。どんな状況でもひたむきにやるし、紅白戦でもケンカ腰に当たってくる。(得点の予感を)ひしひしと感じていました」

●DF高木和道
「勝てて良かった。それだけです。自分たちから前でプレスをかけていこうと話していたし、相手が出てきても高い位置から行けていた。バランスを取りながら前にも行けと言われていたので、そこは意識するようにした」
―サイドバックには慣れてきた?
「足がつらなくなったので、体が慣れてきたのかな」
―上下動が多いポジションだが?
「そこに慣れていなかったので。ポジショニングも甘いところがあった。結果が出ているのはいいことだし、周りが上手いので楽しくやれている」
―優勝まであと2つだが?
「ガンバでタイトルを取りたいし、ここまで来たら年末で負けるのは一番イヤ。連覇を目指したい」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平)

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