約3年半ぶりに日本代表に復帰したMF小笠原満男(鹿島)が27日の紅白戦で1本目の主力組に入り、右MFでプレーした。クラブで本職のボランチではなく、2列目での出場。ダブルボランチはMF遠藤保仁(G大阪)とMF稲本潤一(川崎F)という黄金世代コンビで、小笠原も含め中盤で息の合った好連係も見せた。

　ただ、28日付のスポーツ報知によると、鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督は小笠原のボランチ起用を希望しているようで、ブラジルに帰省中の指揮官は「私見」としながらも「個人的には小笠原が一番生きるのはボランチだと思う」と漏らしているという。

　岡田武史監督は当初から小笠原の2列目起用を明言しており、紅白戦後も「これからも2列目?　そうだね。あれくらいやる選手だと思っている」とコメント。小笠原自身は「チームのためならどこでもやる」と前向きに取り組んでいるが、どちらが本人、そしてチームのためになるのか慎重に見極めたいところだ。

(文　西山紘平)