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[ACL]出場4チームの代表者がそれぞれの思い明かす

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 ACLに出場する鹿島アントラーズ川崎フロンターレガンバ大阪サンフレッチェ広島の各選手が23、24日に行われた初戦を振り返り、あらためてアジア制覇への決意を語った。

 4チームで唯一、白星を挙げた鹿島。出場停止でスタンドから試合を見守ったMF小笠原満男は「お互いに初戦で手堅い試合になったけど、しっかり点を取って勝てたのでよかった」と話し、「移動やスタイル、日程。いろいろあるけど、タフに戦っていくことが必要。すべてを乗り越えたチームが勝てると思うし、いろんな面で打ち勝つ必要がある」と強調した。鹿島にとっては悲願のアジア制覇がかかる今シーズン。「国内では数々のタイトルを獲っているけど、唯一、ACLを獲ってない。是非獲りたいとチームは一丸になっている。ただ、それだけじゃないし、他のタイトルもあるので、全部獲れるようにやっていきたい」と、ACL初制覇はもちろん、全タイトル制覇を目標に掲げた。

 川崎Fはアウェーで城南一和(韓国)に0-2で敗戦。MF谷口博之は「試合内容は悪くなかったけど、結果は0-2で、韓国の蹴ってくるサッカーに負けてしまった。ACLはボール際も激しいし、そこでいかに勝つかが大事。少ないチャンスで決めることも大事だと思った」と振り返った。2年連続3度目のACL。「毎年、悔しい思いをしてばかりいる。今年こそ優勝したい」と力を込めた。

 G大阪もアウェーで水原三星(韓国)と対戦。ケガ人続出の苦しいゲームだったが、GK藤ヶ谷陽介の好セーブもあり、0-0で勝ち点1を手にした。それでも藤ヶ谷は「満足はしてない。ガンバの売りである攻撃力を出せるようにやっていきたい」と次を見据えた。08年にはアジアを制覇し、クラブW杯でも3位に輝いた。2年ぶりの頂点を目指し、「ガンバは何度かACLに出させてもらっていて、環境とか、そういうのを乗り越えていく力はあると思う。そこは強み」と自信を見せた。

 ACL初出場の広島はホームでの初戦を0-1で落とした。「ワンチャンスをものにされて、アジアのしたたかさを感じた」とFW佐藤寿人。「次はアウェー2連戦で難しい試合になると思うけど、勝ち点3を取って帰ってきたい」と気持ちを切り替えていた。「過去のチームを見ると、タフに戦うことが必要。いいサッカーをしても勝つとは限らない大会だと思う。力で押し切るチームが勝っているし、力で勝つことも大事」とACLの印象を語った。「初めて出るので優勝とか軽はずみには言えない。最低限、次のラウンドに進むことを考えたい。ノーマークで大外からまくって、気づいたらちゃっかり残っていたというようになればいいと思う」と、グループリーグ突破、さらには国立での決勝(11月13日)進出を見据えていた。

(取材・文 西山紘平)

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