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[ACL]初アシストの次は初ゴール、鹿島・遠藤「うまくいき過ぎ」

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[3.9 ACL 全北現代1-2鹿島 全北]

 悲願のアジア制覇を目指す鹿島アントラーズがグループリーグ突破の大一番を逆転で制した。前半42分に先制を許す苦しい展開だった。それでも後半25分にセットプレーからMF中田浩二がACL2戦連発となる同点弾。最大のライバルとのアウェー戦で勝ち点1なら上々の結果だったが、終了間際にオズワルド・オリヴェイラ監督が大きな期待を寄せるMF遠藤康がまとも大仕事をやってのけた。

 後半41分に投入された21歳のアタッカーは同45分、MF小笠原満男のスルーパスを受けると、絶妙なトラップからPA内に突進。スピードでDFを振り切り、GKとの1対1を落ち着いてゴールに流し込んだ。

 6日の浦和とのJリーグ開幕戦でも途中出場で起用され、ダメ押しの2点目をアシスト。FW田代有三、MF増田誓志、MFダニーロら貴重なバックアップ選手がいなくなった今季、オリヴェイラ監督は交代カードの1枚目として必ず遠藤を投入している。指揮官の期待に、これ以上ない結果で応えた。

 スポーツ新聞各紙のWeb版によると、遠藤は試合後「うまくいき過ぎている感じがする」とコメント。公式戦2試合連続の大仕事に初々しかった。

 ニューヒーローの活躍で、グループリーグ突破にグッと前進。クラブによると、オリヴェイラ監督は「前半に関しては良いリズムでできたと思う。チャンスは何度かあったが、それを決め切れなかった。そんな中で、前半の最後に失点をしてしまった。両チームとも攻撃にかける枚数が多かったと思うし、非常に攻撃的な拮抗した試合だったと思う。日本でやっている自分たちのスタイルを貫くことが一番重要だったし、自分たちの攻撃力を考えれば、慌てずにやればチャンスは自ずと生まれてくると思っていた。それができた試合だったと思う」と振り返っていた。

<写真>後半45分、プロ初ゴールとなる決勝点を決めたMF遠藤康(右)がガッツポーズ

(文 西山紘平)

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