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[ACL]21歳小谷野がプロデビュー、鹿島の生え抜きMFが"第一歩"

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[3.24 ACL第3節 鹿島5-0ペルシプラ・ジャヤプラ カシマ]

 鹿島アントラーズにまたひとり期待の若手が現れた。後半35分、MF野沢拓也に代わってMF小谷野顕治がピッチへ。鹿島ユース出身、プロ4年目の21歳が待望の公式戦デビューを果たした。

 茨城県潮来市出身の生え抜き選手のデビューに、激しい雨が降りしきる悪天候の中、駆け付けたサポーターも沸いた。「思ったより落ち着いてできたけど、点が取りたくて前に張ってしまった。中盤が空いていたので、中盤で受けて前に仕掛けられたらよかったのに、体が勝手に前に前にってなっちゃった」と反省の言葉が続いたが、4年目のプロデビューに「長かったけど、これからという感じ。やっと一歩を踏めたかな」と笑顔が弾けた。

 07年にユースから昇格後は、線の細さもあって苦しんだ。サテライトリーグでは結果も残していたが、なかなかトップではチャンスに恵まれず、3年目の昨季、8月15日の大分戦で初めてのベンチ入り。しかし、出番はなく、その後もサテライトでの日々が続いた。

 同期のMF遠藤康はひと足先にプロデビューを果たし、今季はスーパーサブとして一気にブレイク。6日の浦和戦で初アシスト、9日の全北現代戦で初ゴールと結果を残す同期の活躍をピッチの外から見てきた。

 「すごい刺激になっていたし、ヤス(遠藤)は小学校から知っていて、小学校からうまいなと思っていた。ヤスと一緒に頑張りたいし、一緒に試合に出たいと思っていた」

 遠藤はこの日も後半32分から途中出場。10分間の短い時間だったが、4-4-2の両翼に2人が入ることで、その夢も叶えた。「もっと練習して、もっと長い時間、ヤスとプレーしたい」。MF本山雅志に続いてMFフェリペ・ガブリエルも負傷離脱した攻撃的MF。手薄になったポジションで虎視眈々とチャンスを待つ21歳コンビが、鹿島の明るい未来を象徴している。

<写真>鹿島MF小谷野
(取材・文 西山紘平)

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