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横浜FCは3連勝でストップ、大黒「主審が2アシスト」と判定に不満

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[3.27 J2第4節 横浜FC1-2徳島 ニッパ球]

 岸野靖之新監督を迎え、大幅に選手も入れ替えた新生横浜FC。開幕3連勝と絶好のスタートを切ったが、徳島との全勝対決に敗れ、初黒星を喫した。

 消化不良の試合だった。前半11分には微妙な判定でPKを献上し、先制点を許した。FW津田知宏を倒したとしてファウルを取られたDF渡邉将基は「僕からしたらPKじゃないと思うけど…」と不満げな表情。このPKが今季4試合目で初の失点となり、初めての追う展開で守備ブロックをしっかり形成した徳島を攻めあぐねた。

 後半29分にはFKから追加点を許し、FW大黒将志は「審判が2アシストみたいな感じ。こっちにも1回アシストしろよ。審判が相手にラッキーだった」と河合英治主審のジャッジに怒りを爆発させていた。

 とはいえ、横浜FCの選手が不用意なファウルで相手にチャンスを与えていたのも事実。PKのシーンも、裏を取られた渡邉が慌てて後方からスライディングタックルした。「もう少し慎重に、セーフティーに対応できていれば」という言葉も本音だろう。

 試合中は河合主審に執拗に抗議していた岸野監督も試合後は「弱いから負けた。以上。ひとつひとつが甘い」と主審を批判することなく、敗戦を受け入れた。前半は焦りから自滅。後半は左サイドバックにDF片山奨典が入り、サイドで起点をつくって攻勢を強めたが、反撃が少し遅かった。

 後半35分、途中出場のFWエデルの右クロスに大黒が合わせ、1点を返し、その後も猛攻を仕掛けたが、あと一歩及ばなかった。大黒は「相手も最後は焦っていたと思う。ああいう試合を続けていけば、同点、逆転できるときも出てくる」と力説。この敗戦を糧に、もうひとつ上に行けるか。「次がすごい大事になってきた」という岸野監督の言葉にも実感がこもっていた。

<写真>HT時、河合主審に抗議する横浜FC岸野監督
(取材・文 西山紘平)

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