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U-19代表練習試合不発の重松「どこでもゴールを」

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[4.21 練習試合 U-19日本代表候補 0-2 清水]

 FC東京でルーキーながら、切り札的な存在として脚光を浴びているFW重松健太郎。前線で鋭い眼光でゴールという獲物を狙い続けている彼は、U-19日本代表でも積極果敢に清水ゴールに迫った。
 1本目で2トップのコンビを組んだのは、重松と同年代で、いち早くプロデビューを果たしていた原口元気(浦和)。先にプロの舞台で経験を積んだ仲間に負けじと、彼は自ら得たプロでの経験を発揮するかのように、原口と連携をとりながら、前線で存在感を見せた。

 「健太郎はJで点を取っているので、本当に刺激になる」と原口も存在感の大きさを認める重松は、「やっぱりどこでプレーしてもゴールを決めたい。今日はチャンスがあったのに、決められなかった」と悔しそうな表情。この試合でゴールという結果を残せなかったことを悔やんでいた。
 
 やはり、重松はゴールに飢えている。そう改めて感じさせた練習試合だった。昨年、インドネシアで開催されたAFC U-19選手権1次予選でも、ゴールを量産するFW永井龍(C大阪)に対し、重松は1ゴールも決められなかった。そのときの彼の表情は悔しさに満ち溢れ、自分に対する怒りが湧き起こっていることが手に取るようにわかった。
 「もうあんな思いはしたくない」と言わんばかりに、Jの舞台でゴールに迫り、結果をもぎ取っているだけに、ノーゴールで終わる試合はすべて彼にとって納得のいくものにはいかない。ゴールに飢えた若き狼。チームでもU-19日本代表でもまったく変わらない彼の姿勢は、今後へ向けて非常に頼もしい。

(取材・文 安藤隆人)

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