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W杯招致は22年に一本化、開幕戦・決勝会場は大阪が候補に

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 「第2回2018/2022年W杯日本招致委員会」が11日、都内のホテルで開催され、委員長を務める日本サッカー協会の犬飼基昭会長が今後は22年大会に絞り込んで招致活動していくことを報告し、決定した。

 犬飼会長は委員会終了後、記者会見を行い、「この場で22年に絞り込むことを正式に表明します」と公式に発表した。

 FIFA、UEFAが18年大会を欧州で開催したい意向を強く持っているためで、「日本が18年を欧州に譲ることで、その代わりに22年は日本に頼むということが交渉で可能になる。いいカードが切れたかなと思っている」と強調した。

 18年大会が欧州で開催されることになれば、22年大会のライバルはカタール、韓国、オーストラリア、アメリカの4ヵ国。犬飼会長は「みんながライバルだが、カタールにはものすごい財力があり、激しい招致活動を展開している。(1月の)アフリカ選手権でもすべてのスポンサーになり、10億円近いお金を出していた」と警戒した。

 一方で、「6月のカタールは日中、50度以上になる。スタジアムにエアコンが付いたとして、昼間はどうするのか。ホテルとスタジアムを車で往復するだけのW杯というのは想像できない」と指摘。「日本は日本にしかできないW杯を目指す」と力説した。

 犬飼会長は14日にスイスのFIFA本部で行われる招致ブック提出セレモニーに出席。日本の提案開催計画やコンセプトが記載された「招致ブック」をブラッター会長に直接手渡す予定となっている。

 招致ブックでは13のスタジアムと64のチームベースキャンプ地も提案。FIFAは開幕戦と決勝の会場は8万人以上を収容できるスタジアムとすることを条件としており、大阪駅近郊で建設を目指している「大阪エコ・スタジアム」(仮称)が唯一条件を満たすスタジアムとして記載されることになった。
以下、招致ブックで提案する13のスタジアム

札幌ドーム(札幌市)
カシマスタジアム(茨城県)
埼玉スタジアム2002(埼玉県)
味の素スタジアム(東京都)
国立競技場(東京都)
日産スタジアム(横浜市)
東北電力ビックスワンスタジアム(新潟県)
エコパスタジアム(静岡県)
豊田スタジアム(豊田市)
大阪エコ・スタジアム(仮称/大阪市)
大阪市長居陸上競技場(大阪市)
ユニバー記念競技場(神戸市)
大分銀行ドーム(大分県)

(取材・文 西山紘平)

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