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C大阪、10試合連続失点。光明は“ストライカー家長”か

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[6.5 ナビスコ杯GL第6節 大宮2-1C大阪 NACK]
 セレッソ大阪はすでに予選敗退が確定しており、ナビスコ杯は勝利という結果で意地をみせること、そして8位で折り返したリーグ戦の後半につなげるためにも大事な試合だった。
 しかし、相変わらず守備が安定せず、これで10試合連続失点・・・。GK松井謙弥は「勝ちたかった。悔しい。ああいう早い時間に失点してはいけない。失点のところはDFラインともっと話して修正しないといけない」と守備面の連携不足を嘆いた。
 そんな中、光明はFW家長昭博だ。かってオシム監督時代に日本代表にも招集され“和製メッシ”ともいわれた左利きのドリブラー。今季、大分から加入し期待されたが、開幕序盤は控えに甘んじていた。だが、ここへきて右FWのレギュラーを獲得した。
 ドルトムントに移籍する香川真司に代わり、攻撃のキーマンとして期待される男。この日も切れのあるドリブルを随所に披露。後半25分にはハイボールをうまく処理して反転、DF村上を抜き去ってクロスを入れ、丸山祐介の1-1の同点弾を導いた。
 右FWもかなり板についてきたようで、「もっと自分の特徴を出したいと思っています。攻撃のときは下がって受けたり、ゴール前では、得点に絡む動きをしたい。自分はアシストは(一番には)考えていない。まずゴール。きょうも抜いてシュートまで行こうと思ったけど、丸山がいて、確立がよかったから出した」。“ストライカー家長”への変貌を目指し、ゴールへの意欲をみせている。
 もともとは日本代表MF本田圭佑より才能があると評価され、G大阪ジュニアユースでは、本田を控えに追いやって中心選手として君臨した。本田はユースに昇格できず星稜高に進んだが、家長はG大阪ユース、そしてトップ昇格と“エリート街道”を進んだ。08年2月に右膝に大怪我を負い、北京五輪を棒に振るなど苦しんだが、完全復活は近い。
 「もっとC大阪を勝たせるプレーをしないといけない。もっともっとチームを引っ張っていけるようになりたい」と家長。香川や乾貴士と“後輩ファンタジスタ”が注目を集めたC大阪だが、家長は再びその得意のドリブル突破でチームを勝利に導き、かつての輝きを取り戻すつもりだ。
<写真>ドリブルで仕掛ける家長。アシストするなど、得意のドリブルで演出した
(取材・文 近藤安弘)

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