本田には負けない。FW岡崎慎司がスーパーサブとして今大会2点目を狙う。24日のデンマーク戦では後半43分にMF本田圭佑のアシストからダメ押しの3点目をマーク。「決める瞬間は、こんなにも緊張するものなのかと」と振り返る、うれしいW杯初ゴールだった。

　「点が取れたときはまた取れそうという感じになる」。09年は国際Aマッチ16試合で15得点を量産。ひとたび勢いに乗れば、止まらないのが岡崎の真骨頂だ。

　W杯直前に1トップの座を本田に明け渡し、現状は途中出場が続く。その本田はここまで2得点。ピッチ外でも仲がいいだけに、大いに刺激も受けている。自分はまだ1点。たとえ途中出場であっても、ゴールを決め、本田に追い付き追い越す決意でいる。

　「(グループリーグを突破して)安心している選手はだれもいないと思うし、突破してホッとしている選手もいない。グループリーグ以上のサッカーをして、どんどん強くなっていければ。まとまりはどんどん出てきている。勝っていくごとにチームは良くなっている」。先発も控えも関係ない。チーム一丸となって史上初となるベスト8を目指す。

(取材・文　西山紘平)

---

▼関連リンク
W杯南アフリカ大会ページ