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大会中に父親が倒れる…闘莉王「詳しくは帰ってみないと」

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 DF田中マルクス闘莉王は父親の急病のため、この日帰国したチームと別れ、そのまま単身ブラジルへ戻ることになった。「デンマーク戦直後に連絡が来た。“体調が悪くて、病院に入った”と。心臓がよくないみたいだけど、僕も詳しくは帰ってみないと分からない」と説明した。

 孤独に戦ってきた。大事な家族を心配する思いはピッチに持ち込まなかった。「監督にも言わなかったし、みんなにも伝わらないようにした。終わってから考えようと」。父親からも「帰ってくるな」と言われていたという。

 「悔しい。寝れなかった」。一夜明けた心境をそう語った闘莉王は「やりきったということは言える。力は出し切った。みんなそういう気持ちでいる」と強調。「4年後のブラジルW杯? まったく考えてない。とりあえずお父さんが元気になってくれれば。大事な家族なので。早く帰って、どんな状況か様子を見たい」と心配そうに話していた。

<写真>うつむきながらバスに乗り込むDF田中マルクス闘莉王

(取材・文 西山紘平)

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