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鹿島vs川崎F 試合後の選手コメント

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[7.17 J1第13節 鹿島2-1川崎F カシマ]

 Jリーグは17日、W杯による中断から本格的に再開。鹿島アントラーズ川崎フロンターレに2-1で競り勝ち、第4節終了時点以来、約4ヵ月ぶりの首位に立った。前半21分、MFフェリペ・ガブリエルの来日初ゴールで先制。同39分にFW黒津勝のゴールで追いつかれたが、後半34分にセットプレーからDFイ・ジョンスが決勝点を奪った。
以下、試合後の選手コメント

<鹿島>
●MFフェリペ・ガブリエル
「初ゴールはとてもうれしい。この1点を皮切りに次からもゴールが生まれると思う。でも、自分のゴールよりチームが勝ったことが一番うれしい」
―中断明けでは初先発だったが?
「100%の状態ではなかった。足のケガをして、何日か練習していなかった。まだ調整段階にあるけど、湘南戦で普通にプレーできて、今日も普通にできた。あとは試合勘をもう少し取り戻して、次に臨めれば。練習でコンディションを上げて、連戦対策もしていきたい」
―早くJリーグで点を取りたかった?
「正直、点を取りたい気持ちがあった。湘南戦を家族が見に来ていて、試合が終わったあとに子供に“お父さんはゴールを決めたの?”と聞かれて、“次は決めるよ”と約束していた。外は暑いし、子供はスタジアムに来ても落ち着かないので、今日は家でテレビで見ていたけど、今ごろきっと僕の帰りを待ってくれていると思う」
―泥臭いゴールだったが?
「初ゴールのイメージとは違っていたけど、次は自分のイメージに近いゴールを決めることができると思う。ブラジルではループシュートを決めることが多かったので、そういうゴールをイメージしている」

●MF小笠原満男
―首位に立ったが?
「上(清水)がこけてのことだから。勝ち続けることの方が大変だし、これからもしっかり勝って、(順位が)入れ替わることなく、最後まで1位でいたい」
―中断明け直後は大事な時期?
「どの時期も大事。全部大事」
―でも2連勝は大きいのでは?
「勝つのは大事だけど、まだまだリーグ戦は半分も終わってない。このまま頑張ります」

●DFイ・ジョンス
「前半にミスしてしまったので、それを挽回できてよかった。いいボールが来て、決めることができた」
―W杯が終わって燃え尽きたようなところはなかった?
「W杯が終わって、最初の水曜日の試合(14日の湘南戦)が重要だと思っていた。W杯で自分のいい姿を見てくれた人もいるだろうし、失望されないように準備していた。湘南戦は相手が守備的だったこともあって、無難にできたけど、今日は彼女が見に来ていて、いいところを見せようとして空回りしてしまったけど、最後にゴールできてよかった」
―新しいモチベーションは?
「W杯ではいい結果を残さないといけないという気持ちがあったけど、鹿島もJリーグで3連覇しているチーム。常にチャンピオンでいなければならないし、新たな目標を持ってやっている」
―南アフリカの冬から夏に来てコンディション調整が難しいのでは?
「去年の京都の夏を経験しているので、鹿島の方が若干涼しい。ただ、黒津に対して、もう少し冷静に対処すればよかったけど、焦って食いついてしまったのは残念」
―セットプレーではファーサイドを狙っている?
「ニアもファーもあまり関係ない。自分のタイミングとキッカーのタイミングを合わせて、ニアがよければニアにいくし、ファーがよければファーにいく。湘南戦はずっとニアを狙っていたけど、タク(野沢)がずっとファーに蹴るので、今日はあきらめてファーで待っていた(笑)」

●DF岩政大樹
「川崎Fは毎年ライバルのチームだし、同じ勝ち点3でも価値ある勝利だったと思う」
―内田が抜けた最終ラインの連係は?
「まだまだだと思うけど、その中で結果だけは出そうと思って、バランスだけ考えてやっている」
―数的優位に立ってからも危ない場面があったが?
「川崎Fは強いチームだし、危ない場面なしで終わる試合なんてない。10人であろうと、手ごわい相手であるのは間違いない。10人とは考えず、バランスを考えてサッカーをするのが大事だし、常に声をかけ合ってやった」
―W杯が終わって次の目標もあると思うが?
「自分がこれまで出してきた結果はあるけど、もっともっと貪欲に結果を出さないといけない。どんなものでも結果を出すことが一番難しい。常に結果を出せる選手でありたい。より貪欲に、タイトルなり結果を出せるようにしたい」

<川崎F>
●MF中村憲剛
―中断明けで2試合を終えたが?
「1分1敗なのでちっとも良くない。鹿島のホームで10人になって、みんなで1.2倍走ろうと話して、途中までは頑張っていたけど、最後にセットプレーでやられた。セットプレー以外ではひとつぐらいしかピンチはなかったのに、そこを守り切れないのがうちの弱さだし、そこで勝ち切るのが鹿島の強さだと思う。チャンスの数はうちの方が多かった。そこで決め切れないのが鹿島との差」
―鄭大世、川島が抜けた影響は?
「もともとそういう話だったわけだし、代わりの選手も頑張っている。新しい形を構築しているところで、結果と両方を追い求めるのは難しいけど、タイトルのためには必要なこと」
―ひとり減ってからの方がよかった?
「やることはハッキリしたけど、それを11人のときからやらないといけない。どうやったらこういう試合になったかをみんなが忘れずにやらないといけない。今日、少し形が見えてきたところはある。早く自分たちの形をつくれれば、もっとよくなると思う」
―W杯の盛り上がりをJリーグにつなげたいところだが?
「選手のプレーの質も審判の質も、すべてのレベルを上げないと、見に来る人は減る。かかわっている人すべてが高い意識を持ってやらないといけない。あの大きな大会は素晴らしいものだったし、自分が何を得たのか、まだ整理はついていないけど、あの空気を忘れずに、いつも以上のプレーを常にやっていきたい」

●MF田坂祐介
「ボールサイドに相手は人数をかけてきていたので、そこをかわせば逆サイドにスペースがあった。そこでドリブルとかパスでかわしながらというプレーを意識していた。相手が焦れて焦れてイライラする展開に持っていければと思っていたけど、人数がそろっている中でセットプレーでやられたのは課題。最後の精度は個人的にもチームとしても課題。そこの精度を高めたい」

(取材・文 西山紘平)

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