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悔やしいドローも柏は17戦負けなしのJ2記録に並ぶ

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[7.17 J2第18節 横浜FC2-2柏 ニッパ球]

 開幕からいまだ無敗の柏レイソルは中断明け初戦、1点リードの後半ロスタイムに同点ゴールを許し、横浜FCと2-2で引き分けたが、17試合連続負けなし(13勝4分)としてJ2記録に並んだ。

 試合はロスタイムに3点が生まれる乱打戦となった。まずは前半46分、MFレアンドロ・ドミンゲスのスルーパスに抜け出したFW工藤壮人が今季9点目となる先制点で柏が先制する。しかし、横浜FCもその直後に右クロスのこぼれ球をFW西田剛がシュート。GKの弾いたボールをDF阿部巧が押し込んだ。

 中断期間にF東京から期限付きで加入した阿部はこれがJデビュー戦。19歳のルーキーは左サイドバックでいきなり初先発を果たすと、貴重な同点ゴールまで決めてみせた。

 柏は後半2分にレアンドロ・ドミンゲスのラストパスを受けたMF澤昌克が再び勝ち越し点を奪い、その後のピンチもGK菅野孝憲が再三の好セーブで守っていたが、後半ロスタイムにまさかの展開が待っていた。

 後半50分、途中出場のMFエデルが左サイドから折り返したボールをDF戸川健太が左足で流し込み、劇的な同点弾。エースのFW大黒将志がF東京に移籍し、本来は中盤の寺田紳一をFW起用するなど苦しい状況だった横浜FCが価値ある勝ち点1を手にした。

 悔しい引き分けとなった柏だが、依然無敗で首位を独走しているのも確か。工藤は「周りから見れば勝ち点2を失ったように思われるかもしれないけど、アウェーで負けなかったという結果を悲観的ではなくポジティブに捉えたい」と前向きに話していた。

(文 西山紘平)

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